【鈴鹿】鎌ケ岳(1161m)
雪見沢登りと雪見沢下り状態の雪と氷のコースでした
【行き先】 鈴鹿:鎌ケ岳(1161m) 【日 時】 2003年3月2日(日) 【コース】 三ツ口谷〜沢道〜鎌ケ岳〜岳峠〜長石谷 【メンバー】 矢問&MICKEY |
2月16日に予定していた鎌ケ岳。天候不順で延期に次ぐ延期。 天気予報を信じて前夜発。家を出るときは止みかけていたのに、 名神の栗東から1号線に入ると土砂降り。2時間半、23時半に着いた。 沢登りの時と同じく、蒼滝口のトイレ前の広場で仮眠。 雨と突風がすごい。「本当に明日は回復するの??」と信じられない 位の突風の連続で、車が揺れる揺れる。「怖くて眠れない〜」とMICKEY。 朝6時には雨も止んだが風はきつい。温泉街を走る県道577号の 突き当たりの空き地へ移動して駐車。軽く朝食を済ませる。 6:50 山の方はまだ雲が厚い。温泉街は晴れてきている。出発。 少し戻って登山口から階段を登り左へ。途中で沢に下りずに 直進すると大きな堰堤の前に出る。綺麗なプラ丸太の階段と道標。 7:15 堰堤裏で沢を横切っていよいよ山道へ。道には雪が出だした。 粉雪が吹雪のように降り出した。「ゴーッ」すごい風の音が続く。 がけの上からこぶし大の岩もそばにガラガラと風で落ちてくる。こわ〜。 |
さあ、対岸から右へ登り始めるよ |
7:40 「滝道コース・直登、廻り道・一般コース」の道標。 「勿論、滝道コース」と二人の意見は一致。やっぱり・・・(^^;) 3分ほどで大滝がある。もう全体は凍っていないが3分の1が凍っている。 |
2月ならもっと凍っていたろうに(;_;) | 滝の横の沢筋の残雪 |
その手前左岸の壁を直登するのだが、雪ではなく全て氷。「こりゃ大変や(^^;)」 (山日和さんから、積雪期は少し戻って右の支谷から巻き上がるのが無難 だと教えて貰っていたのに、MICKEYにこれ登ってみようと言われ(^^;)) 昨日の大雨で雪がとけて凍ったのだろう。上はもっと凍ってるに違いない。 ピッケルのブレードでステップを作ろうとするが「キーン」と跳ね返される。 時間がかかるが少しずつ。木の根がありがたい。よじ登り、またよじ登る。 「凍った斜面の高巻きなんて初めてやね〜(^^;)」とMICKEY。 |
足元は凍ってるから注意しろよ〜 | やっと合流点 |
15分ほどで登山道に出た。廻り道との合流点の様だ。氷の道だが歩きやすい。 吹雪は止んで晴れてきた。だが風はまだ強く「ゴーッ」と言いっぱなし。 |
雪じゃなくて氷だね(^^;) | うわっ、行く手は氷の世界〜 |
壁も足元も氷、氷、氷 | ここも凍ってる | あそこも凍ってる(^^;) |
8:10 「壁も岩も凍ってるよ・・」ひえ〜っ、こりゃ滑る滑る。慎重に・・。 8:30 「尾根コース・一般向け、三ツ口谷・沢コース・キケン」の道標。 「勿論、沢を詰めよう!」とまたまた意見が一致。やっぱり・・・・(^^;)。 沢の水は雪の下。というより氷の下。カチンコチンで滑る。 ところどころに口を開けている。慎重に進む。ドボンはいやだ。 |
ところどころ沢の口を開けてる | 沢横もカチンコチンの氷道 | 右岸に見える沢筋 |
8:50 山頂が見えてきた。雲が突風ですごいスピードで流れている。 傾斜がきつくなってきた。雪と言うより氷なので滑る。 「もうアイゼンつけようか」と僕。突風でまともに立って歩けない。 「アイゼン無しで行こうよ。ピッケルを駆使して」とMICKEY。 |
山頂が見えた。傾斜がきつくなる | ピッケルで頑張ろうよ! |
数日前の足跡の中に今朝の新雪が少し入っているのでそこを歩く。 ピッケルを刺すが「キーン」と跳ね返る。氷の世界だ。 稜線に出るまでの100m位の最後のキツイ傾斜の所は大変だった。 氷の滑り台状態に突風で吹き飛ばされそうな強風が吹き荒れている。 「ピッケルを前に刺して両足開いて三角に。体をかがめて待機!!」 ほとんど顔を上げられず強風との戦い。「危ない!岩が飛んでる!」 「ビューン!」とこぶし大の岩が風で顔のそばを何度か飛んでくる(^^;) 隠れる所がない。ヘルメットなんて無いし。稜線に出た時はホッとした。 (山日和さんからは少し手前で左の尾根に登る方が安全と言われてた のに、沢を詰めて稜線めがけて登ってしまった〜(^^;)) |
強風と氷の最後の傾斜はキツイ | 稜線の道は全く氷の道(^^;) |
そこからも風がきつかったが、木や岩をつかみながら氷の道を登る。 「胸突き八丁」の木札。まだここはマシ。岩をつかんで登れる。 最後のロープ場にさしかかる手前が疾風でなかなか通過できない。 次の鎖場はまったく氷の壁。ピッケルが跳ね返されながらも大活躍。 |
あと一息、慎重に登れよ〜 | 山頂に着いた!\(^o^)/ |
樹氷も御在所岳も綺麗! | しっかりお参りするMICKEY |
9:37 山頂に着いた。樹氷の最後の登りを済ませたMICKEYと握手した。 男性が「沢コースに行かれましたね。僕はお二人の跡を登ってきたの ですが分岐で尾根コースにしました」と。アイゼンをつけて下りて行かれた。 展望を楽しむ。御在所岳が綺麗だ。晴れてきた晴れてきた\(^o^)/。 しかし晴れて気温が上がると雪も氷もとけだしてズボズボはまるだろうから 10分ほどで下山開始。長石尾根下山予定だったが時間もある。 「ちょっと長いけど、山日和さんオススメの長石谷を下ろうか」というと 「賛成!雪の沢沿い下りも初めてやね〜」とMICKEY。 岳峠への下り口の岩場横途中で男性が食事をしていた。 足跡から宮妻峡方面から来たようだ。 「MICKEY、そっちは鎌尾根方面(^^;)こっちこっち」とMICKEYを軌道修正する。 |
凍ってる岩の下山路も慎重に | ふり返って見上げる | 岳峠から南西の風景 |
10:10 岳峠へ下りて東に行くはずが道標も何もない・・。 「この谷に下りるはずだけどなぁ・・・」「GPSは?」 「このルートはダウンロードしてきてない(^^;)」「雪を掘ってみるね」 と、MICKEYが木の根元を掘ると「あった!」なんと黄色い道標が出てきた。 「おおっ!!エライエライ(^^) ここを下ろう。方角もピッタリだし。」 |
雪かと思えば、また凍ってる(^^;) | まだまだ沢は雪と氷の下 |
雪と氷に埋もれた沢を下る。時々、雪がゆるんでズボッと腰まで雪の中(^^;) 10:30 沢の水が見えだした。ここからは沢沿いに徒渉を繰り返し下る。 |
犬星の大滝 | 慰霊碑?・お地蔵様 |
11:05 犬星の大滝。日当たりが良いので全く凍っていない。横には地蔵様。 昨日の雨で水量も多い。へつったり登ったり、本当に沢下り(^^;) 白い綺麗な花崗岩の静かな沢だ。 ご夫婦連れが登ってきた。しばらくいくとまた夫婦連れ。 ちょうど今登っていくとお昼時に山頂で展望を楽しむ頃はピーカンだろう。 |
最後の岩場のトラバース | 橋から左手に御在所岳を見る |
11:55 |
この1つ前の記録は「北摂:天狗岩・三蔵山ヤブオフ」の記録です |