【行き先】 播州 段ガ峰・倉谷 【遡行日】 2002年5月26日(日) 【ルート】 倉谷出合−倉谷−一ノ滝−二ノ滝−三ノ滝(二俣) −段ガ峰(1103.4m)−千町峠−旗谷−倉谷出合 【メンバー】矢問&MICKEY |
MICKEYの今年最初の沢登り足慣らしに簡単で展望の良いところとの注文に応えて
3年ぶりの段ガ峰へ。暑いので倉谷を沢登りで登ろうってことで、午前4時過ぎ
に出発し、6時過ぎに倉谷出合を入ったところで駐車し準備をしているとにわかに
かき曇り雨が・・・。「そ、そんな馬鹿な・・気圧は上がり気味なので車内で待機〜」
6:50
青空になったので出発。沢沿いの林道はすぐにとぎれてガレた徒歩のみ可能地帯。
大きなコンクリート土管がある。右に沢筋「コレかな??まだ早すぎるか」とどんどん進む。
「バキッ」メガネが急に真っ二つに折れた「金属疲労かな?(;_;)予備を持ってきて良かった」
「おかしいなぁ・・右に沢筋がないぞ」右手に記憶にある岩壁のところに来た。
その岩壁を過ぎたところ奥にお地蔵さん。「あっ、来すぎてる(^^;)やっぱり
さっきの沢筋が倉谷。ここはもう旗谷に入ってる。このまま進んだら千町峠に
突き上げてしまう。これは下山路に使う。戻ろう」と、今来た道を引き返し、
コンクリート土管のある広い出合を左(北)へ。右岸に広い林道が続き、しばらく行くと
左岸に渡りさらに続く。突き当たりには石の階段。その上には不動尊の小屋が見える。
一ノ滝(15m) |
7:55
「15mの一ノ滝や。上には不動明王の大岩があるぞ」と言ってると滝下に行く
沢筋でMICKEYの今年初のドボン。「良く滑る〜(^^;)」「まだ今年初めてで、足が
慣れてないんや。気をつけや〜」
右の巻き道はガレていて苔むしてる。頑張って巻かずに水際の右のルンゼを登る。
途中の棚から横を写す |
「高度感があって怖いなぁ。待ってろよ。上からザイル出すから」と慎重に登り、
途中の棚でザイルを出しMICKEYを上げた。ここからはMICKEYが先に不動明王の
岩右横に先に登った。大岩に立派な不動明王の絵が描かれている。
素晴らしい絵が描かれている |
10mの斜瀑を過ぎると赤い岩のナメが50mほど続く。「きれいやなぁ(^^)」
「涼しいねぇ(^^)v」最近誰も登っていないのかぬめりがきつい。トユ状の6m
を登ると右に4mの小滝がある。MICKEYは「喉が渇いた」とこの滝の水を飲む。
さらに直進すると二段5mの小滝に続きまたナメが断続的に続く。
左はすごいガレ場で岩がゴロゴロ。
8:40
ナメのあとのややトユ状の斜瀑5m×2を過ぎると「うわ〜。すごい滝!」と
MICKEYが叫ぶ。30mの二ノ滝だ。手前の左岸に「二ノ滝」の木札があった。
二ノ滝(30m)は圧巻! | 二ノ滝の落ち口 | 10mの滝が続く |
「記念写真とろう(^^)」左の樹林帯を巻くか、滝の左際を登るか・・・。「よし、左
際を登ろう!待ってろよ。上からザイル出すから」と登るがなかなかコワイ
やないの〜(^^;)登ってる途中に顔の前にクマ蜂が。「あっち行け〜。手が離せな
い〜」なんとか上まで登り立ち木にセルフビレーしザイルを出してMICKEYを上げた。
この滝は怖かった〜。すぐに10mの滝が続くが直登は無理で左を巻く。
9:15
三ノ滝(15m) |
しばらく進むと二俣になっていて、左の滝の左手にある木に「三ノ滝」とある。
遡行図では二俣になっていない。15mの三ノ滝を過ぎてから二俣のはずだが・・。
右が本谷のような幅だが、まっ、左の三ノ滝側に進もう。
三ノ滝の左を登るが粘土質で滑る滑る(^^;)そのあとは小滝が5〜6本続く。
「バイクの音が聞こえる」とMICKEY。前を見上げると林道の壁が見えた。
「ありゃ登れないなぁ」と壁の左際ぎりぎりを登るがあと一歩が届かない。
MICKEYは少し戻って左から巻いて登っている「林道に出たよ〜」負けた(^^;)
林道の上に続く沢に再入渓 | ヒメレンゲの黄色い花が沢山 |
9:35
林道からまた沢に入る。小滝の連続。赤い滑る岩肌。気をつけないと、と思った
矢先「ツル〜ン」と傾斜のあるナメで滑り右胸横をシュリンゲに付けてるカラビナで
強打した。「あいたたたぁ・・」息が出来ずにしゃがんだ。「大丈夫??」と
後ろから登ってきて心配そうなMICKEY。「大丈夫みたいや〜(^^;)」咳払いをしたり
息を深く吐くと痛む(;_;)小滝をどんどん進み左からの枝沢を見て(遡行図にあった二俣は
ここのことではないだろうか。ここを左に行けば遡行図にある15m2本の滝に
出会えたのかもしれないなぁ。しかし位置的に左に行くと山頂より南の稜線上に出そう。
林道の手前と後の記録間違いかな・・)さらに進むと膝丈のササが出てきて水が切れた。
青空と稜線歩きの登山者の声が近い。
そのまま上り詰めるとポンと稜線上の登山道に出た。
「詰め終えたね(^^)」と登山道に出る | 左手の山頂まであと5分(^^)v |
左に約5分で山頂というところ(^^)。
MICKEYは初めての段ガ峰 |
10:25
山頂ではアマチュア無線の愛好家が数名アンテナを立てて交信していた。その他
3グループほどがいた。僕たちの姿を見て「この山に沢登りルートがあるのですか?
何度もこの山に来てるけど、そんな大きな滝があるなんて知らなかった」と。
今登ってきたルートの話しを興味深そうに聞かれた。
10:45
どんどん登山者が登ってくる。日陰が無く晴天は暑い(^^;)「こんな炎天下に登山道で
登山するのは暑くて、沢の涼しさを知ったらもう出来ないね(^^)」とMICKEY。
360度の大展望を楽しみつつ、靴を履き替えて下山開始。
11:00
悠友山荘は綺麗に建て変わっていた。さらに林道も立派になっていた。悠友山荘
のすぐ東側に真新しい「段ガ峰登山口」という道標と10数台の駐車スペース。
「あの人達はここから登って来たのか。旗谷から登って来るには軽装過ぎると思った(^^;)」
駐車スペースのすぐ奥に「旗谷コース↓」という道標と急な細い道。すぐに鹿よけ
ネットのドア。「以前、てるさんやおはりこさん、ともさんと来たときは逆のもっと西側
斜面から旗谷へ直に下りた。こんな左岸の上部(沢筋からは相当上部)に細い良
い道があったとは」と快適に下山。はるか右眼下に立派な滝が見えた。
今日は登りも下りも汗をかかない(^^)v。
旗谷にも立派な滝が見えた! |
段々と沢筋へ高度を下げて今朝、来すぎたところを通過し、正午に車の所へ到着。
「お疲れさん(^^)」と握手。立派な滝やナメがあるなかなかおもしろい良いルートだった。
14時過ぎには家に着いた。
この1つ前の山行記録は「大峰・川迫川 白子谷」の沢登りの記録です |