【芦生北山】三国岳(959m)
「ワカンジキとお友達になろう」企画
【行き先】 芦生北山:三国岳(959m) 【日 時】 2003年2月8日(土) 【メンバー】佐野さん・森の音さん・いるかさん・矢問 【コース】 桑原橋〜針細川沿いの林道〜堰堤北側尾根 〜686m地点〜三国岳(959m) 〜686m地点 〜北東側尾根(登りルートで使用の1本東側) 〜三国岳登山口〜針細川沿いの林道〜桑原橋 |
雑誌「岳人12月号」に載っていた「経ケ岳」ルートに行こうと、佐野さんの企画。 三国岳から経ケ岳を行く予定が、重い雪のラッセルでなかなか進めず時間切れ。 三国岳のみとなったが、「ワカンジキとお友達になろう」の目的は充分に達成(^^) |
前夜22時に集合し、比良山脈の西側「細川」へ矢問号で向かう。 「明日は昼から10%、15時から50%の雨予報だけど大丈夫かなぁ。」と僕。 走行中も携帯メールが高校生顔負けの頻度で入る森の音さんが、キッパリと 「僕が行くときは大丈夫!下山まで雨は降らさない(^^)v」という森の音さんを 信じて出発。出発時は気温2度が、真野では0度になり途中峠では−2度になった。 道沿いの雪の量は去年よりずっと少ない。雪はあるのかなぁ・・・・。 明日は坊村で「雪祭り」があるらしい。 23:40 雪の景色で見落としたが無事細川着。 さあ、前夜の小宴会(^^) おでんをみんなでつつきつつ歓談。 |
あしたは頑張ろう!! |
「記念写真とるよ〜」「ドテッ!」ひとりつまずいて転けてる森の音さん(^^;) 愉快な話しはつきないが、明日は雨に会わないためにも早く行動! 5時起き、7時出発が決まって、01:30就寝。 05:00 4時半に起きて散歩したあとに「佐野隊長指定の5時ですよ〜」と3人を起こす。 「え〜、もう起きるんですか・・・暗いですよ」といるかさん。 「こんなに明るいよ(^^)」とガソリンランタンをつけた(^^;)。ゆっくり各自朝食。 昼食食材の運び分担「いるかさんに多めに」と佐野さん。「ボッカ訓練でもある ので、頑張ります!」と素直ないるかさんは別に使わない水1リッターもザックに 入れている。やる気マンマンだな(^^;)。 07:00 すっかり明るくなった。乗車前に全員で地図にて本日の予定ルート確認。 いるかさんに地形図とコンパスの使用方法を説明する。 細川を出発し、梅の木から県道783号で桑原へ約30分。 駐車予定地が工事中で今日も工事があるみたい。車の置き場探しでウロウロ。 |
コンパスはどう使うの? | さぁ、いよいよ出発だよ |
07:40 準備もできた。晴れている。綺麗で静かな雪の里。橋を渡り林道を西へ。 30pほどの積雪。佐野さんは速い。森の音さんは写真を撮りつつ進む。 10分ほどでタバ谷やオハヤシ谷の出口の堰堤。通常の三国岳の登山口はまだ あと10分ほど先の尾根口にある。 |
佐野さんはず〜っと先。待って〜 | ここから登ろうかな・・・と佐野さん | 「先にトレースつけてきま〜す」 |
「どうせ686地点に合流するし、手前のこの尾根を登ろうか」と佐野さんの提案に 従い「ワカン装着!」の号令にみんなは準備開始。 08:00 「矢問さん、トップで登って尾根筋までトレースつけて〜」の声にスタートの急斜面に 取り付く。ワカンをつけていてもゴボゴボ沈む。雪が重くて抜くのにも力がいる。 10分ほどで汗が噴き出してきた。 |
佐野さんの登りを学ぶいるかさん | 東側の静かな展望も美しい | 「いるかさんガンバレ」と森の音さん |
そこからは佐野さん、いるかさん、森の音さんと4人で先頭ラッセルを 交代しつつの登りが続く。 急斜面のラッセルに慣れていないいるかさんはズルズルすべって 元の位置〜となることがが何度も。その都度、アドバイスが飛ぶ。 まじめに取り組むいるかさん。頑張り屋だ。 |
森の音さんもトップで頑張る! | 「ふ〜っ、きついなぁ」と森の音さん | 「佐野さん待って〜傾斜がきつくて」 |
10:25 「助けて〜」と先頭のいるかさんの悲鳴。腰まで雪の中にはまっている。 「抜け出られないんです〜」「こうして抜け出してみ〜。下にワカンがあること を忘れず」「ダメです〜」ストックで僕が穴を掘り、足元の木にかかっている ワカンを佐野さんがはずして脱出。「一人で脱出できないとこんなことは雪の 低山では良くあること」「ハイ・・(^^;)」 |
「体が・・・ぬ、抜けませ〜ん(;_;)」 |
綺麗な武奈ケ岳方面の景色が見え出す。 綺麗なコナラ、ブナ、ミズナラの林。シャクヤクの木も点在しもう蕾もビー玉大だ。 杉の花粉も今にも吹き出しそう。それにしても重い雪(ーー;) ワカンにからみつく。 なのに・・・森の音さんの昔ながらの木のワカンはすごい。僕や佐野さんやいる かさんのアルミのワカンは雪で冷えてこの水分の多い雪は氷になりどんどん大き くまとわりついていく。森の音さんの古来の「輪かんじき」はパサッと落ちるのだ。 流石に日本の古き良き道具は、日本の雪質に合っていて違うなぁ。 10:45 大きな杉の老木の所で休憩。「記念写真撮るよ〜」と森の音さん。 「ドテッ!」こんどはカメラをつけたストックをワカンで蹴ってこけた(^^;) 杉の枝が雪で垂れていてしゃがむことが多くなり、腰が疲れる。 |
「ウンコの臭いしない?」と森の音さん | 立派な老木 | 北西方向の素晴らしい展望 |
11:20 「三国岳」のプレート。「これ違うよね」と佐野さんが地図を確認。「さらに進んで 右に登ったところが山頂のハズですよ」と僕。1/25000地図もエアリアも山名が なるほどこの位置に書いてあるが三角点はここではない。佐野さんいるかさんが 先行して進む。登りになると佐野さんは流石に体力あると実感。速度が全然衰えない。 このあと経ケ岳に進むにもここに戻るからザックを置いていくと思ったんだが・・・。 雪山だし、いるかさんのボッカ訓練でもあるし、まっエエカ〜(^^) 山頂への最後の急登も重い雪で、ワカンに絡まる。佐野さんの足も2倍ほどになってる。 |
「ここは山頂ではないよ」と佐野さん | 山頂への最後の登り |
11:30 「着いたぞ〜!」と佐野さんの声。山頂から5mほど離れて足跡のない姿をみん なで写真を撮る。「雪を見ると寝ころびたくなるんです」といるかさんはバタッ と寝ころぶ(^^;) 「さあ、昼食にしよう!」と佐野さん。「えっ、ここで?まだ先に行ってからに してもいいのでは?」と僕。「この重い雪のラッセルではなかなか進めないし時 間的にみても天気から見ても無理と判断しましょう」みんな時計を見て「なるほ ど〜(^^)」と納得。「いるかさ〜ん、雪スコで椅子とテーブル作って〜」 風もなく天気も良くて寒くもない。 |
「ここ掘れワンワン」ポーズ指導? | 三国岳山頂・ワカンジキ友の会 | さぁ、テーブル作るわよ〜 |
誰もいない雪の山頂での楽しいキムチ鍋昼食会は始まった(^^) 「森の音さん、あっち行ったりこっち来たりしてたらまた転ぶよ〜」と笑い(^^)。 |
さぁキムチ鍋で暖まろう | ウインドガードはいいですね(^_-) |
13:00 下山開始。「佐野さん、ピストンするの?」「う〜ん・・686地点から本当は今日登る 予定だった北の尾根を下りましょうか」「そうしましょう」と下山ルートも確定した。 急斜面なのに雪山のご褒美の尻セードが・・・「雪が重くてグググッと止まる(;_;)」 「矢問さん、先に行って滑れそうなところに尻セードルート作って〜」と佐野さん。 これを楽しみにしていたのでホイホイ作るもののなかなか滑りは良くない(^^;) 13:50 人が立っているような「股を持つ木」のところで休憩。 「これは男?女?」と佐野さんにポーズを要求する森の音カメラマン(^^) ひょんなことから世界の女性の「立ち小便」の話題に。 佐野さんの小便博学?といるかさんの「うそでしょー!」の掛け合い漫才(^^;) 下山する尾根の分岐点を地図やGPSで確認する。 「ハンディGPS」と「人間GPS」といわれ信頼の厚い佐野さんのGPS談義に花が咲く。 「もう我慢できませ〜ん」と「尻セードがだめなら転がっていきたい」と転がり出す いるかさん。後ろで唖然としている森の音さん。 なんと愉快ないるかさん\(^o^)/ |
「この木は、男?女?」 | 「転がるぞー!ウワワワワァ」 |
ますます雪が重くなる。ワカンの足は着ぐるみの大きな足のよう。林道もはるか 下に見えてきた。朝登った尾根も右手に見える。静かな気持ちの良い尾根道だ。 先頭で佐野さんがペースアップしてみんなをグイグイ引っぱる。パワーが落ちない。 |
気持ちの良い尾根下り | 「良い眺めだね〜」と佐野さん | 「やっと登山口か〜」と森の音さん |
14:20 登山口にラストの森の音さんも到着。これからはまた30分ほど林道ラッセル。 あまりにもワカンに着く雪が重いので途中で僕ははずした。「うわ〜軽い!」 |
「このワカンの雪塊なんとかして〜」 | 最後の林道ラッセルも疲れます〜 |
14:50 桑原橋に到着。工事中の監視のおじさんに「重い雪だったろう。若くて体力が 無いとできないなぁ。」と。このおじさん、昔はワカンを作っていたらしい。 さあ、温泉「てんくうの湯」に寄って、疲れをとって帰りましょう! 温泉につかって帰路を走行中の16:30頃から雨が降り出した。 赤名さんから「山スキー場として見たら雪質どうだった?」と佐野さんに携帯コール。 森の音さんの「晴れ念力」がとてもありがたかった一日でした\(^o^)/ 佐野さん、森の音さん、いるかさん、ありがとう! |
この1つ前の記録は【兵庫】羽束山からさんしょう山」の記録です | |
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