【奥美濃】大谷川・みやま谷から蕎麦粒山
暑い・・・。涼しいはずの奥美濃沢登り。超サウナ状態の洗礼を受けてきました! 山日和さんは鈴鹿や奥美濃をこよなく愛する方。その山日和さんのお誘いで洞吹 さんやQちゃんと沢登りして蕎麦粒山(1296.7m)へ登ることになりました。 強靱な体力の山日和さんや洞吹さんについていけるかメチャ不安。それに暑さに 弱い僕。この夏4番目の猛暑の日に南斜面の沢、南斜面の下山の暑さに耐えられ るかも最大の不安でした(^^;)。(不安的中!暑すぎた〜(@_@);) |
【行き先】 奥美濃・大谷川みやま谷から蕎麦粒山(1296.7m) 【日 時】 2002年7月28日(日)(27日前夜出発) 【メンバー】山日和さん・柳川洞吹さん・Qちゃん・矢問 【コース】 岐阜県坂内村役場(集合)===広瀬川西俣出合(河原にて幕営)---林道終点 ---みやま谷遡行---蕎麦粒山(1296.7m)---(一般登山道で東進 −小蕎麦粒−南下)---西俣出合 |
山日和さんと洞吹さんとまず合流。山日和さんとはネットで良く知ってるものの、 囲炉裏の例会で1度会ったのみ。洞吹さんやQちゃんとは今日初顔合わせとなる。 椅子4脚などオートキャンプを思い出す宴会グッズを僕の車に積み込む。「可能な 限り快適な前夜にする」が山日和さんのモットーらしい(^^)。 木ノ本ICを下りて303号。Qちゃんに連絡すると、22時に役場に着いたらしい。 30分遅れで僕たちも到着。挨拶をして大谷川沿いに北上。この地区は祭りの日 だったらしく、遊らんど板内スキー場の駐車場でも後片づけ中だった。 細い林道に入り、しばらく進むと西俣出合。早速テントと宴会準備。ランタン、 蚊取り線香など至れり尽くせり。話しが弾み、午前1時に就寝。 |
西俣出合 |
5:00 釣り屋さんの車が来た。起きて林道奥を見に行く。50mほど行くと右に曲がり そこでおしまい。人が一人通れるくらいの踏みあとが続く。山と渓谷の「名古屋 周辺の山」200」では西俣から先も林道で終点に「小広場・P」となっているが こりゃ無理だ。 5:30 みなさん起床。食事をして用意をして6:30徒歩にて出発。出合まで1時間か かる。 首丈の雑草の道なき道を進み、崩壊した地点で分岐。ロープのある上へ行くが 「違う、戻ろう」という山日和さんの声でまた戻り崩壊地をトラバースするルート を進む(本当はこれがショートカット道。帰りはこれを使った)。そのあとも 延々と続くボウボウの雑草と1人が斜面にあるロープをたよりに通る崩壊地点が 2カ所あり、「どこが林道?」といいつつ進む。まだ沢にも入渓していないのに、 雑草の夜露でズボンも靴もすでにずぶぬれ(;_;) |
入渓点までジャングル | ここが林道?終点(^^;) |
7:40 林道?終点に着いた。ここが小広場?ガイドブックはいつの記事や!! 僕とQちゃんはここで沢靴に履き替える。ビチョビチョ(;_;) そこからやや先に進むと、前方にはまだ踏みあとが続き、水平に伸びた木の枝に テープが3カ所ほど。ここで僕たちは河原に下りて「みやま谷」へと入った。 |
やっと水に浸かれた〜(^^)vさあ標高差約660mの沢登り開始。ここからは2〜 3mの小滝が15本ほど続くが、全て簡単に直登できる。2段15mの滝を山日和 さんが右から見事に登り切る。あとにQちゃんが上からシュリンゲを出して貰い 苦戦するも登り切る。ちょっと心残りながら、僕は洞吹さんの後に続いて右岸を 巻いた(^^;)まだQちゃんは苦戦していた。ガンバレ〜。 |
8:30 二俣で谷は右に曲がり深い釜を持つ10mの滝が2つと8mが続く。とても直登 無理。右を巻くが、これがなかなかコワイやないのぉ(^^;)足場も少ないのに、 山日和さんはスイスイ進む。 |
深い釜をもつ10m | 巻きながら見た上の10m |
小滝を3本ほど登るとまた二俣で右へ。10m、6mの滝もどんどん直登。 |
前回は水量が多くて山日和さんも洞吹さんも高巻きを強いられたらしい。 こりゃ気持ちいい滝だぞ〜。次に15mの滝。遡行図では右を巻くのだが、 今日はシャワーを浴びて直登しようと言うことになった。嬉しい(^^)v それに続く30mのややナメ状の滝はトップで登らせて貰う。 |
30mのナメ状の滝 | 「お先に〜」と僕(^^) |
あとの3mや5mの滝を山日和さんはどんどん直登。それに僕らも続く。 9:30 12mの滝を見つめる山日和さん。「行ってみる」と登り出し、最後の立った壁に ホールド不足。「巻いて上からロープ出します」と叫んで伝え、後続3人は左の 涸れ谷から巻き上がり、洞吹さんがロープを出した。暑くて沢水を飲みまくった。 |
12mを果敢にチャレンジ | 最後はロープで慎重に登る |
9:50 3mの滝、2段10mの滝も快適に登り、いよいよ2段50m。遡行図では 右を大きく巻くのだが、今日は直登(^^)v順次楽しみながら慎重に登る。 なかなかの高度感。途中でシャワーを浴びて登り切る(^^)v |
50mの滝 | こりゃ楽しい!(^^) | 最後はシャワーでトラバースぎみ |
小滝、5m、5mと続き、二俣を右へ。ここからは平流に近くなるらしい。 山日和さんの「楽しい」は「ややコワイ」、「ちょっとだけ難しい」は「メチャ危険」、 「ちょっと長い」は「クタクタになるほど長い」に頭の中で翻訳して聞かないと ならない(^^;)「平流」はどう翻訳すれば・・・?? 10:45 この先は急登だし、少し開けた場所で早い昼食とした(約1000m地点手前)。 Qちゃんはそーめんを作り、山日和さんはざるそば、洞吹さんはまずビールと 色んなスタイルも面白い(^^)ここから先はガクアジサイが沢山咲いている。 |
さぁ、腹ごしらえ(^^)v | ガクアジサイが多い |
11:25 水を補給して、さあ、稜線に向かって急登開始。暑い〜。溝のような谷になり、 枝をかき分け、倒木を乗り越え、蒸し風呂状態。「涼しい沢登りはどこです〜」と 山日和さんに泣きを入れる(^^;) 最後の20分間はオラウータン状態で木をつかんでぶら下がり気味に木から木に 登っていく。小学校の「うんてい」を思い出す(^^;)腕がだるい。最後の泥付きは シダの葉を束ねつかんで登る。腕がだるいぞ〜。まだか〜。「見えた」の声に ホッとする(^^) |
「やっと出たね」と洞吹さん |
12:10 やっと稜線に出た。息が切れてる(^^;)暑いのなんの・・。山日和さんの「涼しい 沢登り」は「蒸し風呂のようなサウナ沢登り」と翻訳辞書登録したのは言うま でもない(^^)。 太股が疲れ切った僕と洞吹さんは、あと5分の山頂が長く感じた(^^;) |
山頂からの眺め | 知らない山名ばかり(^^;) |
12:15 蕎麦粒山(そむぎやま)の山頂(1296.7m)トンボの軍団がお出迎え。夏の展望は もやがかかっているような感じでスキッと見えないのが残念。秋だと槍のキレ ットも見えるらしい。奥美濃の山々の山名の説明を山日和さんがしてくれる。聞 いたことの無い名前ばかり。「囲炉裏の村チョッ!さんは全部登っておられますよ」と。 「村チョッ!はやはりすごいなぁ」と感心。虫が多くてQちゃんが蚊取り線香を。 虫もトンボもいなくなり快適。良く効くんだなぁ。 13:00 さあ、地獄の下山らしい。(蒸し風呂の詰めも地獄だったのに(@_@);)東のピーク である小蕎麦粒へ200mほど下り100mほど登り返す。これがタダの道じゃない。 背丈より高い笹と枝をかき分けかき分け腕が休まることはなく、笹で先行者が すぐ見えなくなる踏みあと。首はシャドーボクシングのように右に左に下に上にと 忙しく首も肩もこる。「おら〜トトロじゃないぞ〜」と思ってたら「こんな日に登っている 人がいた!」と2人連れが登ってきた。 13:40 小蕎麦粒に到着。暑さにバテバテ(^^;)。10分休憩しても動悸がおさまらない(^^;)。 |
小蕎麦粒から蕎麦粒山を望む |
ここからは聞きしにまさる急降下。枝や木の根をつかんで急下降が1時間続く 厳しい下山道。こんなのどこが「一般登山道」なんだろう(^^;)山日和さん、Qちゃん、 僕、洞吹さんのの間隔がどんどん開いていくマイペース下山。 「膝が痛い」と山日和さん、「足をねじった」とQちゃん、「太股パンパン」と洞吹さん。 暑さでへろへろの矢問(@_@);高度計を見ながら「まだか、まだか」の思いが続く(^^;)。 14:40 河原に着いた。しばらくして洞吹さんも。河原の涼しい風が心地よい。体中から 湯気がたってる。下山では顔から脇から胸から背中から汗が滝のように流れて、 上下の服は汗がしぼれるほど濡れている。しばしの休憩。Qちゃんからの蜜柑缶詰が うまかった!m(..)m(^^) |
汗を拭いてる山日和さん | へろへろの矢問 |
15:05河原出発−15:17林道終点−16:00山日和さんに続き、西俣到着。 |
この一つ前の記録は「鈴鹿・神崎川 赤坂谷からツメカリ谷下部」の記録です |