【芦生】赤崎中尾根
芦生杉の巨樹の息吹を感じる「神の森」
【行き先】 芦生:赤崎中尾根 【日 時】 2004年3月14日(日) 【メンバー】矢問&MICKEY 【コース】 須後〜灰野−佐々里峠方面への登り−東の小野村割岳への尾根道 −途中で北への赤崎中尾根下り−赤崎西谷・東谷出合〜灰野〜須後 |
先週は寒波到来で豪雪になり須後にもたどり着けずだった。 たった1週間しか経っていないのに、あの1mほど積もっていた雪はどこへ行った の?と思うくらいとけていた。気温はマイナス3℃。風がないので寒くない。 7:30 須後で入林届けを記す。駐車場に先着1台。朝5時に男性2人が七瀬へ向かって いるようだ。由良川を渡る橋のたもとの雪も少なかった。渡って50mほどの右手 にある芦生古道の登り口の小さな道標も雪の下から顔を出していた。 「あっ、鹿の毛皮と足!」無惨な姿だった。 7:50 灰野。2人とも足に違和感。かかとに靴擦れ防止のテーピングをした。これで安心。 つい2ヶ月前とは大違い。登りはじめの地点には雪が全くない(@_@); さて登りになる。早々とMICKEYは半袖姿(^^;)。僕は上着を脱いだだけにした。 灰野谷の左岸沿いに進む。沢からやや離れてだらだらとジグザグに登る道になる。 そしてまた沢に出会う。「こんなに良い感じの道が続くの?」「以前通った記憶から して気になる箇所は3カ所。斜面が崩れて傾斜のきついところをトラバースするとこ ろがある。次は沢から離れて左岸の上の方に進む踏み跡の斜面のところに雪が 積もっていたら見落とすと思う(^^;) それと雪があれば丸太の橋が滑りやすいかも(^^;)」 トラバース地点の斜面(下の写真)は残雪が無くてホッとした。 真新しいクサリも最後につけてあった。 丸太橋はこわごわ渡った。やはり雪で濡れていると滑りやすかった。 |
残雪がなくて良かった斜面 | 道は全て雪で埋まり、斜面に(^^;) |
左岸上に進む道の見落としが現実になった(^^;)。斜面のあちらこちらに残雪が あり踏み跡などわからなかったのと、沢沿いに進みやすい道らしきところとテー プが続いていたので進みすぎたようだ。「どうするの?」「この沢を詰めても登 れるけど、左岸上のしっかりした尾根道に出た方が早いと思う」 「このきつい 斜面を?高度差80mも(@_@);」「尾根道は楽な道。行くぞ〜!」 ヒーハー言いながら登る登る。汗がしたたり落ちる。あと少し・・・頑張れ! 「尾根道に出たぞー」「うわっ、良い道(^^)登って良かった〜」 地図を見ると、芦生古道への分岐よりやや南側の尾根道に出たことになる。 ばん採り跡を過ぎて、水飲み場。流石に雪解け水がある時期は涸れていない。 9:50 大段谷山との分岐点。大段谷山の方(右)には行かずそのまま左へ佐々里方面へ 進む。どこまでいっても雪の上には鹿の足跡しかない。なにか嬉しい気分(^^)。 佐々里へ南へ下る手前で、820m地点へ続く東の尾根に乗る。 この尾根は小野村割岳へと続く尾根道だ。その分岐点で小休止。 「ここの分岐も見落としやすいね。スーッと通り過ぎそう。」 「この分岐は1人で5回以上通っているので間違わないよ(^^;)」と僕。 |
おおっ、大きな芦生杉が出だした | 中は焼けこげて空洞 |
東へ進み832m地点を過ぎてしばらく進むと雷で焼けて空洞になった大杉。 中から上を見ると青空が見える。中は真っ黒に焦げている。 今日はここから北に続く赤崎中尾根へと下る。しばらく休憩タイムとした。 尾根を下り始めると芦生杉の巨樹が次から次へと現れる。 「素晴らしいなぁ(^^)」「すご〜い!」数千年の歴史の息吹を感じる巨樹の森。 映画「ロード・オブ・ザ・リング」でいうファンゴルンの森の「エント」達のようだ(^^)。 エントの中でも最長老の森の守護者「木の鬚」にあたる最長老はどの芦生杉なのだろうか。 |
残雪で踏み跡は見えず地図とコンパスで尾根筋を間違えないように進んだ。 途中、台地のような所でやや手こずったが、予習で「ここが間違いやすいかも」と にらんでいた地点なので、慎重に読図とコンパスの示すとおり進むと1/25000の 地形図と地形が合致しており間違いないことを確認(^^)v。 「うわっ!」油断すると雪がゆるんでおり、腰まで雪の中に落ち込む。注意注意(^^;) 最後の赤崎東谷と西谷の出合点に下降するところが大変な急で、沢登りを経験し ていない人なら足がすくんで下れないかも知れない。また、雪がもっと残っている 時期だとザイルなしで下るのは危険だと思った。 真下には雪の広がった赤崎東谷と西谷がそれは美しく輝いて見える。 |
赤崎西谷・東谷の出合で昼食タイム |
12:15 赤崎谷出合にポンと出た。崩れたトロッコ道がある出合だ。河原で昼食にした。 天気が良いし風が気持ちよい。小鳥のさえずりが最高の雰囲気を出してくれる。 「良い尾根だったね」「また来たいルートの1つになったね」本当に素晴らしかった。 あとはトロッコ道を帰るのみ。1月には、小ヨモギへ行く橋は積雪がすごくて渡れ なかったが、今日は全く雪がない姿となっている! 「すごい差(@_@);」 朝見た、鹿の毛皮と足の残骸のところで男性2人が写真を撮っていた。 |
小ヨモギへの橋に雪がない! | 滑らないように慎重に渡る |
13:30 入林届けに下山完了と書き入れて、晴天で気持ちの良い風を受けながら帰路に ついた。道路の気温表示は朝のマイナス3℃が+16℃になっていた。 本当に良い一日だった。(ワカンとアイゼンは全く使わずじまいだったのが残念) |
この1つ前の記録は「北摂・高岳 南尾根から北尾根府県境バリハイ」の記録です |