【芦生】秋色の谷巡り2
(野田畑湿原・上谷・ブナノ木峠・下谷)
【行き先】芦生:秋色の谷巡り2(野田畑湿原・上谷・ブナノ木峠・下谷) 【日 時】 2004年11月13日(土) 【メンバー】MICKEY、矢問 【コース】 車止(7:55)−地蔵峠−上谷−(10:00)杉尾峠 −モンドリ谷・東尾根−(11:40)ブナノ木峠(12:15) −下谷−(13:30)長治谷作業所−地蔵峠−(14:25)車止 |
今日の近畿圏は晴れなのに芦生の方は早朝雨で午前中曇っている予報・・・。 今日は、高速代を節約して地道で雨が止む頃に生杉の車止めに着けばいい。 高速で行くのとは距離にして5キロメートル長く、時間では30分長いだけ。 生杉までの地道は台風の傷跡で、2カ所が土砂崩れで迂回路を進んだ。 出発時は満天の星空だったのに、京北町に入るとやはり雨・・・。 生杉の集落に入る頃にねらい通りに雨は止んだ。 7:55 車は5台ほど停まっていた。今日は寒気が入り、先週とは全く違いとても寒い。 防寒のために雨具を着て出発。「手袋も欲しいくらいだね。う〜、寒い」 地蔵峠を下り神社を過ぎて、今日は橋を渡らず直ぐに右に折れ、左岸沿いを進む。 野田畑湿原の「木地師の家跡」を通過して上谷に入るプラン。右手に桂?の巨木。 少し落ち葉で見えにくいので踏み位置を誤るとズボズボと沈む湿原。 草の生えている上を狙って歩いた。 |
これは桂?かな | 獣が住んでいそう(^^;) | 広い湿原を歩く |
この湿原を雪の頃に訪れたいものだ。野田畑峠からの道とぶつかりそのまま西へ上谷沿い にすすむ。先週よりは葉が黄色や赤茶色い。今週くらいでみんな散るかな。 |
先週よりも黄色い葉が増えている | 立派よね〜 |
先週歩いた岩谷を過ぎると、トチの巨木やミズナラの巨木がある。静かで誰にも会わない。 |
トチの巨木とツルアジサイ | 本当に大きいよね〜 | これも大きいわ〜 |
ツキノワグマの越冬穴にちょうど良いようなトチの木を過ぎると左が「モンドリ谷」。 上谷上流部は特にツキノワグマの生息密度が高いと言われている。30頭以上とか。 研究林の上谷、下谷を含む東半分の約2000haが平成10年11月から10年間、京都府の 鳥獣保護区の指定を受け、まだ未解明の部分の多いツキノワグマの生態も研究されている。 |
根がむき出しで苔も立派 | 熊の越冬穴? |
杉尾峠へ寄り道をした。峠の方から槍のような刃先のついた棒を持った男性が来た。 峠の手前には台風で倒れた痛々しい巨木があった。 |
杉尾峠 | モンドリ谷へ入っていく |
10:00 杉尾峠。峠は流石に風がきつくて寒い寒い。由良川源頭の最初の一滴がここから始まる。 峠の周囲にナツツバキを探したがよくわからなかった。 モンドリ谷にもどり250mほど南下し、谷の東の尾根に取り付く。 1/25000地形図では点線になっているが、踏み跡すらない。しかし研究木には赤い線や 番号がすべてふってあり、過去には人も登っているようだ。 東南への急登を汗をかきながら300mほど登ると南北に延びる尾根道に出た。 |
杉に細くて長いはしごがかけてあるよ | 尾根道は気持ちいいね |
北はどこへのびているのだろう。南へのしっかりした踏み跡を進む。杉にはしごがかけて ある。枝はらいでもするのだろうか。自然林の気持ちの良い稜線だが、今年の台風での 倒木もある。 |
林道にでたよ | ここからがブナノ木峠の登山道 |
11:05 林道に出た。林道をケヤキ峠までさらに10分ほど南下する。 そこからはカーブミラーの横から「ブナノ木峠」への道標に従い、尾根につながる道を登 る事にした。最初はやや西向きだが、直ぐに南への尾根道にちゃんと乗る事が出来る。 10分ほど登ると左右に走る林道ブナノキ線から登ってくる軽トラックが走れるくらいの 作業道を横切り、さらに登ると左への「傘・八宙・中山」と直進の「ブナノ木峠」への道標 がある。直進(南)してさらに登る。あと400mだ。なかなかの登りで暑い〜。 |
ブナノ木峠への登り坂 | ブナノ木峠・939.1m |
11:40 ブナノ木峠。芦生の盟主といわれている。木の葉の間から北東に箱館山や百里ケ岳方面、 南東に比良武奈ヶ岳方面、西に長老ケ岳方面が望める。 登りで暑かったので半袖で記念写真。食事の用意をしているウチにこんどはすごく寒くな りまた雨具で防寒(^^;) あついラーメンやうどんは寒いときには実にうまい。 35分ほど食事休憩し、来た道をケヤキ峠まで下る。4年ぶりに、下谷への林道を進む。 ホオノ谷作業小屋を過ぎて道が東向きにかわりしばらく進みながら右手を見ると、対岸に 素晴らしいナメ滝が見える。「うわ〜、ずっと上まで続いているよ」というMICKEYの声 に従って上部を見ると、本当にずっと上まで滝が続いている。すごい! 沢登りも出来るかも。その次に見える対岸の壁は台風の爪痕が生々しい。 杉の大木が数本倒れて斜面に流れている。 美山町のバスが空で林道を走ってきた。この先で団体と出会いそうだ(;_;)。 |
トチノ木平の入り口 | 宮の森・保存木 |
12:50 トチノ木平。階段があり沢筋へ下りられる。右岸の踏み跡を進むとそこがトチの巨木ばかり が固まって生育している保存林。ずっと東にそのまま進むとまた階段があり林道へ戻れる。 桂谷の出合い西側には桂の保存木があり、かつて祠があった「宮の森」にも立派な保存木。 |
二ノ谷出合い | どっしりと構える木 | 下谷の大桂 |
13:10 二ノ谷の出合いに立派な木がある。河原に下りて写真を撮る。河原にも立派な巨木。 そしてその東側には「下谷の大桂」がある。樹高37.5m、京都府下第3位の巨木。 ここからはガイド付きの10人くらいの団体3グループほどすれ違った。バスの主かな。 もとの林道に上がり、上谷と下谷の合流地点を過ぎ、長治谷作業所方面へ。 |
晩秋姿の長治谷作業所 |
13:30 |
本日のルート(地蔵峠−野田畑湿原−上谷−杉尾峠−モンドリ谷東尾根−ブナノ木峠−下谷) |
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