【高野山】不動谷川 弁天谷から弁天岳(984.5m)


高野山も世界遺産に登録され、観光イベントが目白押しにならないうちに
10数年ぶりの高野山・金剛峰寺へと「観光沢登り」に行くことにした
【行き先】 高野山:不動谷川 弁天谷から弁天岳(984.5m) 
【期 日】 2004年7月11日(日)
【メンバー】MICKEY・矢問
【コース】 紀伊細川駅(4:25)−(4:30)弁天谷出合(5:45)−(6:20)F12m
      −(6:35)四段45m大滝−(7:35)二俣−(7:40)堰堤
      −(8:00)堰堤−(8:15)車道−(8:55)弁天岳984.5m(9:25)

      −(9:40)大門−金堂−(10:00)金剛峰寺−大門(10:45)
      −町石道−鏡石手前(11:20)天狗嶽逢拝所
      −細川への旧道(12:15)八坂神社−(12:30)弁天谷出合
夜中2時過ぎに家を出て、阪神高速で堺まで。国道310−370−371で
和歌山の紀伊細川駅をめざす。家から2時間半ほどだ。

下山時に下りてくるつもりにしている八坂神社を右に見て、500mほど先の
弁天谷出合の橋を渡り林道最終まで偵察に行ったが、帰路の事を考えて
橋を渡り左に曲がったところの左のふくらみに駐車することにした。
気温は19℃と出ている。涼しくて気持ちいい。1時間ほど休憩。
5:50
林道終点からはいきなり入渓できる。3mの斜瀑を登ると取水パイプ。
そこからはすべて直登できる2〜4mの滝が3つほど続く。
4mの滝を左から巻くと釜をもつ12m。まずMICKEYがうまく左をへつり
登り始める。「右の方が登りやすいよ」と僕。「左でも登れる」とMICKEYは
行ってしまった(^^;)。次に僕も続く。滑りにくい岩だしホールドもある。
6:35
その後の小滝を登ると四段45mと言われている大滝。
ちょうど真上に高圧線と交差する位置にこの滝はある。
朝食休憩。この谷は虫がほとんどいない。沢ガニは沢山いる。
「ホールドも多いし右を直登しよう」とMICKEYから登る。
「イテテ!」ホールドの岩に生えていたのこぎりのような草で指を
深く2カ所切った。血が止まらない。絆創膏で止血。なんとかなった。
あとも二段8mや二段15m、二段12m、3〜4m滝が数本あるが
すべて直登できる易しい滝で、とても気持ちいい。
7:35
赤岩のナメが終わると二俣。右へ。3mの溝のような滝を登る。
5分ほどで堰堤。左を巻く。3mほどの小滝が3つほどある。
次の堰堤までの間に古タイヤが8つも落ちている。ひどいものだ。
2つ目の堰堤も左を巻く。8mほどのナメ滝のあと水が切れる。
10分ほど登ると車道にぶつかる。

8:15
左へ逃げて、シュリンゲを使ってコンクリート壁を登り車道に出た。
右へ行くとトンネル。ガードレール右横から沢筋に下りる。
すぐ右のガレを上まで登ってみたが、あと10mほどだが崩れやすい
斜面で左へ逃げようとしたが、昨日の雨でゆるんでいるので、もとへと
下った。沢筋の左岸に踏み跡があるはずだが草で全くわからず沢筋を
しばらく登ることにした。詰まったあたりで左へと踏み跡。しばらく行くが
どうも変なので戻り、右斜面の鹿の踏み跡を笹をつかみながら登る。
笹のしずくでズボンもしっかり濡れた。
8:55
山頂すぐ横の電波塔のところに出た。横に三角点があり、その先に弁財天の
社と東屋がある。高野山内にある山の中で、昔から、嶽ノ弁天と称し親しまれ
てきたのが弁天岳だ。東屋で男性が2人休んでいたがすぐ大門の方へと行く
ようだ。2人が去った後、東屋で登山靴に履き替えて、行動食をとりつつ休憩。
「車道から弁天岳への詰めの道がちゃんと見つかれば良かったのにね」と
MICKEY。「すみません(^^;)」と僕。左岸の踏み跡はどこだったのだろう(^^;)

堰堤と堰堤の間の不法投棄のタイヤは世界遺産には実に悲しいものだった。
それ以外は直登できる滝ばかりで、虫も少なく楽しい沢登りができた。
大門への登山道は鳥居が沢山あり、アジサイがとても綺麗に咲いている。
お遍路さん姿のお参りの人数人とすれ違う。「ようおまいり」と声を掛け合う。
風がつめたくてとても気持ちいい。「気持ちいいねぇ(^^)」とMICKEY。

久々に見た大門もやはり立派だ。金堂のところは中門の再建をするようだ。
そこに「世界遺産・高野山」の真新しい木柱があった。
まだ観光バスの団体が来るには早い時間で、どこも静かでいい(^^)v
金剛峰寺も人も少ない時間帯で静かだ。以前とかわらず堂々とした姿だった。
大門へ戻る道で「高野まき」をMICKEYの実家へのおみやげに4本買う。
そろそろ観光バスがどんどん来だした。お昼を精進料理で、というバス企画が
多いから、僕らは早めに観光して下山するのが静かで良いと狙ったのだ(^^)v
町石道は、いい道だ
10:45
大門前から町石道に入りる。1/25000地図の波線と違う進み方で悩んだ。
車道と並行に進むはずが、まず南へ200mほど進むため車道が左手上
に見える。男性が1人いたので「この道は鏡石への道ですよね?」と
訪ねるもよくご存じではない様子。観光地図を見せてくださった。
しかし、町石があるので間違いない。地図の波線より高度が低いが進む。
鏡石の手前200mのところにベンチがあり、上の車道へと階段があった。
「鏡石まで行って車道側に登れる道が無ければ困るなぁ」ということで、
鏡石まで行かずにここから車道に出ることにした。上り階段は足がだるい。
出たところは「天狗嶽逢拝所」とある空き地。
細川への旧道
車道を進みつつ、細川駅への旧道を探す。ちょうど車道のコンクリートの
壁が切れたところに通せんぼの鉄パイプ。踏み跡があるが草はぼうぼう。
「本当に行けるの・・?」MICKEYが不安そうで、進むかどうしようかと悩む。
少し進むとしっかりとした踏み跡になったので進む事にした。

「???」北西へ進むはずが東に向かっている。「これは極楽橋への踏み
跡に違いない。今朝登った沢に行ってしまう。北への踏み跡を見落とした」
と少し戻る。目星をつけて草をかき分け北へ20mも行くと、立派な旧道が
踏み跡もしっかり出た。「おおっ、これに違いない」「すごくいい道やねぇ」
日陰で涼しく快適な道だ。目印か、黄色い旗が複数ぶら下がっていたり、
ブラジャーがぶら下がっていたり(^^;)
「どうしてこんな物がぶらさがっているのかな??」「落とし物?強姦?」
木肌に「キセ山」と白ペンキで書いてある分岐で二俣。地形を地図で確認し
左へと進路をとる。一旦南に向き、また北北西に向く。これで間違いない。
林業の方達の仕事道としては生きているようだ。綺麗な道である。
12:15
綺麗な地蔵堂を右へと進むと竹林となり、八坂神社の東裏に出た。
波線の旧道下りはすごく歩きやすいいい道だった(^^)v。
自販機のコーラで乾杯して、車を置いた沢の出合いへ(12:30着)。
初心者向きの「観光沢登り」と言える楽なルートの一日だった。
本日の沢登り+観光+細川への廃道下山ルート (Pは駐車地点)
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