沢【芦生】ゲロク谷左俣から小野村割岳

「続」癒しの森の沢登り


【行き先】芦生・由良川 ゲロク谷左俣から小野村割岳(931.7m)
【日 時】2003年8月23日(土)
【メンバー】てる・大加茂・みーと・助役・SUMIE・矢問
【コース】芦生・須後−カヅラ谷出合−ゲロク谷出合−両俣出合
     −12m滝−三段40m滝−20m直瀑−小野村割岳
     −北尾根下山−ゲロク谷出合−芦生・須後
6月21日に右股遡行をしたときに約束した左俣遡行にいくことにした。
前回メンバーに「芦生が大好き!」なSUMIEさんと「たまには癒されたい」の
助役が参加。21時30分に集合し、てるさんに「忘れ物は本当に無いか?」
とみんなから声をかけ、気温36度の土地をあとに、気温21度の仮眠予定地
に23時30分到着。先客テントがある。
今回の忘れ物キングは「てる」さんではなく、「助役」だった!!。
   助「あっ、テントのポール忘れちまった(^^;)」
   S「どうするのよ〜(ーー;)」
   助「おれ、満天の星の下、外で寝るモン(^_-)」
   S「じゃ・・・私はツェルトでビバーク訓練(;_;)」
したくもないビバーク訓練のSUMIEさんは「もう寝るモン!」。
その他はしばしの小宴会。0時30分就寝。

朝3時半に目覚めて満天の空を眺めていると、沢山の流れ星を見た。
みーとさんも起きだし、予定の4時半にみんな起床。須後の駐車場へ5時着。
今日も元気だ!空気がうまい! 「登るわよ〜」とSUMIEさん 「おっ、おもろいホールド」と助役
5:30
いよいよ芦生の森へ。6:50カヅラ小屋前で沢装束を装着。
「森に差し込む光りが綺麗なぁ(^^)」と助役とSUMIEさん。
7:25ゲロク谷出合。小滝を直登しつつ体を慣らす。前回より少し水量が多い。
「今日は巻き禁止」と助役は大加茂さんへ(^^)。でも巻いていた大加茂さん。
7:50二俣手前の10mの滝。「登れそうやな。登ろうか」と助役。
左に刺さる木を使えば登れそうだが、時間の節約が気になり、前回同様に
左を巻くことに。助役は心残り模様。今回は念のためロープ補助を張って巻き登る。
前回同様地点でロープにて全員ゴボウで左俣沢内へ下りた。8:40巻き完了。
小ヨモギ作業小屋で仙人杖を手にしていた助役はいつの間にか杖放棄。
やはり佐野さんのように仙人の域にはまだ達していない(^^)
助役は登る気マンマンだが・・ 時間の節約で巻くことに ゴボウで下りる女性陣
8:45
いよいよ今回遡行の左俣を前進。幅広2mの滝からは10数本の小滝が続く。
みんなそれぞれのルートで登っていく。シャワーが気持ちいい。
綺麗な緑の森。暗くもなく良い感じの日陰の沢なのだ。鹿が水を飲んでいた。
立派な角のその鹿は、僕を見て右岸斜面を登って逃げた。
4mの滝ではみーとさんがシュリンゲをもらったものの最後でスリップ。
上にいる助役とてるさん、SUMIEさん3人が、巻きずしのように、みーとさん
の体を横のまま笑いながら引き上げた。
シュリンゲ餌に食いつくSUMIEさん 巻きずし状態のみーとさん こういう滝登りがうまいみーとさん
助役の華麗なシャワークライム ホントに落ち着く森です
9:15
左右からルンゼが入り、逆くの字12m。巻くかシャワーかの滝。
助役がシャワーでトップを登るが、最後が悪いとのこと。ロープが出る。
SUMIEさんが登る。途中で一回スリップ。「頑張って!」
次に僕が登る。あれ?大加茂・みーとペアとてるさんは巻いている。
「歯が欠けちゃったよ〜(;_;)」とSUMIEさん。打った覚えはないらしい。
癒される巨木の森の沢をさらに進む。3〜4mの簡単に登れる滝が数本続く。
「あっ、これ○○ですよ」とみーとさんから花の名前がポンポン出る。
難関の三段40m 二段目をトップで登るてるさん
9:50
三段40mの滝。1段目をトップで僕が登る。ホールドが細かい。
なんとか登れた(^^)v。「後続にロープ出してやって」と助役。
後続はプルージックで登る。その間に2段目を助役がトップで挑戦。
途中まで行くが「ホールドがあと1つ欲しいのに(;_;)」と悔しがりつつ下りる
と「僕が行きたい」とてるさん。ロープを引っぱりながら右から左へクロスしつ
つ登り切った。
助役は右まきを巻いていくが「きわめて悪い」とのこと。みーとさん、大加茂さ
ん、SUMIEさんはプルージックで滝を登る、僕は最終で登った。
僕「右股より難しいよね」、てるさん「ホンマや。右股が難しいと思って前回選
んだのに(^^;)」
3段目は無理をやめて助役は右を巻いていた。後続はロープを出して貰い登る。
渋滞しているので「てるさん、左を巻いて登ろう」と僕は登りだした。てるさん
も巻こうとすると「てるさんは右を回収しながら登って〜」と助役の声。
一人で僕は左を巻きのぼる。
20mの直瀑は左を巻く もうこの4m滝で最終かな
10:40
その上の2mに続く20mの直瀑は左をまかないとならない。そこを巻きのぼっ
てきた大加茂さん、みーとさん、SUMIEさん達と合流。
「大加茂さん、左に行きすぎ。もっと右へ」と軌道修正。
途中から助役が先行。落ち口に出た。
斜4mをみーとさんは水の中を、SUMIEさんはそのすぐ左を登る。助役が続く。

11:05
二俣。「みーとさん左へ」と先頭を行くみーとさん。
途中で水が切れ、いよいよ稜線への急斜面。
「ヒーハー」声を出しながら登る大加茂さん。
「気合いのかけ声なんです(^^;)」と。
「その表情は、魂が抜けて行ってるで〜、イヒッヒッヒ(^^)」と助役。
山頂に着いたよ〜
11:30
小野村割岳 山頂。「わ〜、来たかったのよ」とSUMIEさん。
心地よい日陰に涼しい風が吹く。僕にとっては、春から3度目の来訪。
「昼食、昼食」「気持ちいいねぇ」「暑いときこそ、やっぱり沢やなぁ」
あちらこちらに巨木 僕やみーとさんが小さく見える巨木
11:55
さて、下山予定はカヅラ谷ルート。「この北尾根行けるハズなんですがねぇ。
途中まで以前行ったのですが・・上手く行けば1時間ほどカヅラ谷を下るより
短縮できると思います」と僕。
「沢下りは疲れますよね(^^;)」と前回を思い出してるみーとさん。
「よし、尾根筋へ行こう」と全員一致。山頂からまっすぐ尾根筋へ北進。
黄色い新しいテープが時々ある。「うわ〜、すごい巨木」と次々に現れる巨木に
みんなの声が出る。北から北北西に進路をとるあたりからトップをてるさんから
僕に代わる。磁石と地形図で「出合にピッタリ出るからね!」と進む。
傾斜がきつくなりだし、踏みあとがあちこちに分かれる。惑わされず磁石を信じ
て進む。癒しの森は木が多いので傾斜がきつくてもつかむものがあり気が楽。
ゲロク谷出合での小休止
12:50
「ピッタリ出合にでたよ〜」と叫び、沢の水をガブガブ飲む。みんな無事到着。
小休止。
「朝の景色とまた違う良い雰囲気」と助役。「おちつくよね」とSUMIEさん。
横ではオーバーヒートした大加茂さんが沢中に座り込んでいる(^^)。
「1時間もかからなかったですね。良かった(^^)」とみーとさんにほめられた(^^)v

13:20
カヅラ小屋前で、沢装束を取り払い、ハイカー姿に。
ここからは、みーとさんのターボ歩行がトロッコ道をトップで行く。
途中からSUMIEさんとてるさんが走り出して抜いていく。元気!!
大加茂さんは・・・・はるか後ろで見えない(^^;)木陰のトロッコ道はありがたい。
「ええ気持の森やったなぁ」と助役
15:00
芦生・須後の駐車場到着。
さあ、前回同様に美山自然文化村の河鹿荘の風呂で汗を流しに行きましょう!

17:50 矢問家到着。助役号、てる号、大加茂号が各自宅へ出発。
今回は良い下山路で、へろへろにはならず、ホントに癒されました(^^)
念願の小野村割岳・北尾根も歩けたし、みなさん、ありがとう!!
この1つ前の記録は「【但馬】上地川・唐戸谷から扇ノ山」の記録です
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