沢【芦生】由良川・ゲロク谷右俣から小野村割岳

癒しの森の沢登り


【行き先】  芦生・由良川 ゲロク谷右俣から小野村割岳(931.7m)
【日 時】   2003年6月21日(日)
【メンバー】 てる・大加茂・みーと・矢問
【コース】  芦生・須後−カヅラ谷出合−ゲロク谷出合−両俣出合・右俣
        −連瀑帯−911峰−小野村割岳−赤崎東谷下降−芦生・須後
芦生の森で癒されたい男性3人と新調の沢靴ためしの女性が1人(^^)
前夜矢問家に集合。てるさんが事故渋滞に巻き込まれ約1時間遅れて出発。
梅雨の雨続きが嘘のように明日は晴れ。てるさんの「てるてる坊主」威力!
芦生の夜は町中と違い「17℃」と肌寒い(^^;)。宴会もそこそこに就寝(00:30a.m)。

4:30
大加茂さんとみーとさんはもう起きて朝食中。
須後・京大芦生研究林(「研究林」となっていた)横の駐車場へ移動して用意する。
森林軌道がはじまる トロッコ道をカヅラ小屋まで

5:30
駐車場を出発。施設の最後に白い真新しい平屋が建っていた。
「鉄チャン」のてるさんが森林軌道(トロッコ道)を見つめてる(^^)。
最初のトロッコ橋に以前は無かった立派な欄干がついていた。転落防止?
さあ、久々のトロッコ道。静かだ。下草が刈られている。今日の帰路の赤崎は
崩壊していて「通行止め」になっているので行きは見ることはできない。

6:15
小ヨモギ作業所で小休止。その前は綺麗な白樺林を思わすケヤキの林
新緑が良く映えている。
初めての他の3人は「綺麗〜!!」「こりゃ、癒されますね(^^)とカメラマン
状態。ここからは崩れかけたトロッコ橋がいくつか渡りながらの進行。

6:55
カヅラ小屋。河原で小休止。鹿の頭蓋骨がある。
てるさん以外の3人は沢靴に履き替える。
以前はなんとか渡れたここのトロッコ橋は崩壊していた。河原に迂回路がある。

ゲロク谷への分岐点での確認
東のカヅラ谷に入り約20分でゲロク谷への分岐に着いた。各自GPSで確認。
大岩を抱く大木を過ぎて、最初は平凡だが、すぐに小滝のオンパレード。
2〜5mの滝が20ほど続く。それもバンバンと直登できる楽しさ(^^)v。
「楽しい〜!」と、ボクとてるさん 「みーとさん頑張れ!」
滑りやすそう(^^;) 「もうひとがんばり〜(^^)」
てるさんもボクもガンガン行く。大加茂&みーとペアは時々そのずぶぬれ突破を
見ては「巻きます〜」と逃げる。「にがさへんで〜。はいシュリンゲ」と誘いを
かける(^^)。
「う〜っ、水が冷たくて手がしびれるぅ」と大加茂さんは手をフリフリ。
2条10m「これ、巻きますよね」
8:05
2条10mの滝。すごい水量(^^;)
「これを1時間ほどかけて登った知り合いがいますよ」とみーとさん。
僕らは少し戻って左から巻く。山日和さんのアドバイスも参考に、下りずに次の
8mも一緒に巻く予定。最初の部分はてるさんが登り始めてシュリンゲを残留。
少し台地状のところから先はボクが偵察をかねてさらに巻きあがる。小さな尾根
に出た。「行けるよ。登ってきて〜」「ロープ欲しいです」とてるさん。「大丈夫。
持つところもバンドもあるよ」とボク。3人は慎重に時間をかけて登ってくる。
大加茂さんとみーとさんにはシュリンゲをつないでヘルプ。
巻きながら8mの右岸に立った壁が見える。「あの8m滝のすぐ上流に懸垂下降」
と思いつつ下降点は「ここかな?」と思うところよりさらに50mほど尾根を偵察に
行くと傾斜の緩い所を発見。立木も適度にある。「ここを下りる方が簡単やね」と
てるさんと決定し、ロープも要りそうもないけど、念のため40mロープをダブルに
して2ピッチ。まずてるさんがエイト環で下りて、みーとさんが続く。
「先に下ります」と、てるさん
大加茂さんとボクは手すりにして下りた。そこは左俣なので50mほど戻ると右俣
との分岐。ガイドにある下降場所を見て、「さっきの場所の方が絶対安全で楽な
下降点ですよね(^^)」とみーとさん。「ホントホント。いいところ見つけたよね」
・・・といいつつ、10mと8mの滝を巻いても偵察込みで1時間ほどかかってしまっ
てるなぁ(^^;) 小休止。
分岐点8mを登るてるさん さて、次はボク。冷たいね(^^;) シャワーまみれの、みーとさん
9:25
両俣分岐の右俣へのスタートは8mの滝登りから始まる。「ガイド本の写真より
水量多いですね」とみーとさん。てるさんが「行くぞー」とシャワーを浴びて登り
切る。続いてボクも「冷たい〜」といいながら楽しく登る。途中にハーケンがある。
下から「ロープ下さい〜」と大加茂さん。
大加茂さんとみーとさんにはロープを出してみんな直登を楽しんだ。巨木の森。
ここからも2〜4mの直登できる小滝がひっきりなしに20ほど続く。「もう、
いい加減にしてくれ〜」と言いたくなるくらいシャワー小滝が出てくる出てくる。
水量が多くてホールドの少ないところは大加茂さんとみーとさんにロープを出す。
「こんなにシャワー続きは初めて(^^)」とみ−とさん。「冷たい水は手袋いるなぁ」
とアシカのように冷えた手を振りながら登る大加茂さん。芦生らしい巨木も多い。
癒しの巨木横を行くてるさん 頑張れ、大加茂さん!
10m+10mを見上げるてるさん 10m+10mを登り始めたてるさん
8mの滝を過ぎると倒木にさえぎられた地帯を抜けて10m+10mの滝。
途中のしぼられた水の勢いが雨後で半端じゃない(^^;)。「登りたいなぁ」と
ボクとてるさん。「巻きましょうよ」と大加茂さん。「矢問さん、上からロープ降
ろしてくれませんか?」「了解。」大加茂さんとみーとさんの巻きを先導して、
上に着くともうてるさんは登り切り直前。「手も足場もありました。大量の水の
中を探る勇気が要りましたけど、気持よかったすよ!(^^)v」と。
「うーん、ボクもこれ登りたかったなぁ(^^;)」。
「ファイト〜!」とボク 大木をくぐるとキラキラ輝く斜滝
10:40
6m+斜8mは左から巻く。すごい水量で吹き出してる。あとはまた2〜6mの
直登できる小滝が20ほど続くのだ(^^;)ここからはみーとさんが隊長で先行。
右岸には大岩を抱く巨木。すごい光景。
巨木が沢筋の溝状内に倒れてる。水が切れるといよいよ詰め。青空が見えてきた。
なかなか傾斜がある。息が切れる(^^;)。
「ピーク911」の札がある巨木 小野村割岳 山頂 931.7m
11:45
稜線に出て50mほど左へ行くと「ピーク911」の札のある巨木。
てるさんが先頭で小野村割岳へ。120mほど行って「矢問さん、すみません。
反対に向かってしまってます(^^;)」とてるさん。「ほ、ホントや(^^;)」と3人。
稜線に出た安心感で気がゆるんだのを残りの3人も反省。巨木にはテープに
矢印もあったのに忘れてしまってた(^^;)。早めにわかって良かった良かった(^^)

12:15
先月24日に下見にきた時の道も通り、小野村割岳到着。
登山者5名が昼食中。下ノ町から登り佐々里へ行くらしい。
僕たちも食事に。「このまま昼寝したいなぁ(^^)」
12:45
下山開始。ゲロク谷へ下降してしまった記録も多いので、ミス無きようにやや西
よりに進んでから北進下り。最初はわかりにくかったが、沢筋に出た。GPS合致。
森の守り神のような巨木 沢沿い下りにも巨木が点在する 「倒木の太さも半端じゃないっすね」
芦生らしい巨木の多い沢。途中の大滝の所は地形図でも等高線が混んでいる。
右へ大きく巻いていくバンドの様な道。「これ、道ですね」と言ってたみーとさんも、
「こ、これが道ですか〜(@_@);」と変化(^^;)。慎重に慎重に。
「長いなぁ」「まだかなぁ」とGPSを見るたびに「まだこんな所(^^;)」とボクと
てるさん。「こんな谷とは思わなかった。道がどれだか(^^;)。見つけてもすぐ
消える(;_;)」と色んなホームページで予習していたみーとさん。いや〜、ホントに
長い沢下り。あたりは芦生の森らしい木々や苔の緑に深く包まれている。
鹿の全体の骨がある。道がないのは自然が残っている証拠。これも良しだ。
てるさんとみーとさんのフニャフニャ沢靴は長距離歩きには足底がツライようだ。
頑張って!!

15:10
堰堤を過ぎて左岸の歩きやすい道を進むと。赤崎東谷出合にやっと着いた。
崩落した赤崎トロッコ道。朝の「通行止め」看板のショートカット地点で靴を履き
替えて須後へひたすら歩く。大きなカメラを持った人と4人ほどすれ違う。
小ヨモギ小屋前の原生林の撮影かな?
「トロッコ走ってたら良いのになぁ。500円でも1000円でも払うのに」と、てるさん。
         出発点にやっと到着〜
まだまだ元気なみーとさんと、へろへろの大加茂さん
16:00
京大芦生研究林前の駐車場到着。 フゥ〜。
「あ〜、良く歩いた」「体脂肪減っただろうなぁ」とへろへろの男性3人。
「まだ1時間位トロッコ道を歩けますよ(^^)v」と超人みーとさん(^^;) 

「さぁ、温泉、温泉!」とてるさんの号令。
美山自然文化村の河鹿荘の風呂(500円・本日は「ばら湯」と「うこん湯」)で
汗を流し、帰路へ。途中から3人はぐっすり眠ってた(^^)。

本当に天気の良い1日だった(^^)v 
てるさん、大加茂さん、みーとさん、お疲れさま〜。

今夜はぐっすり眠れて、夢の中でやっと癒されそう・・・かな(^^)
この1つ前の記録は「しぇるぱさん送別オフ・大岩ケ岳から丸山」の記録です
同行したみーとさんの「芦生癒され沢登り」のページへリンク
同行した大加茂さんの「芦生ゲロク谷右股遡行」のページへリンク
同行したてるさんの「由良川源流・ゲロク谷右股への沢登り」のページへリンク