【加賀白山】御前峰(2702.2m)・別山(2399.4m)
【行き先】 加賀白山・御前峰(2702.2m)・別山(2399.4m) 【期 日】 2004年7月24日(土)〜25(日) 【メンバー】MICKEY・矢問 【コース】 24日:市ノ瀬(5:00)−バス−別当出合(5:15)−砂防新道 −(6:30)甚ノ助避難小屋−(7:40)南竜テント場(8:20) −展望歩道−(9:50)室堂−(10:30)白山・御前峰 −(11:30)トンビ岩−(12:00)南竜テント場・泊 25日:南竜テント場(4:15)−(4:25)赤谷−(5:20)油坂の頭 −(6:25)別山(6:35)−(6:45)御舎利山 −(7:40)チブリ尾根避難小屋(8:10) −(9:45)猿壁登山口−(10:00)市ノ瀬・白山温泉 |
23日夜10時に出発。ラジオのニュースで明日5時から春に土石流で流された 砂防新道への新設の橋が渡れるとのこと。ラッキー!! 市ノ瀬の駐車場には夜中2時に到着。すごい数の車が停まっている。 先に出たTAYAさんの6人パーティももう着いているのだろうか。 始発のバスは5時とのこと。4時過ぎには並ぶらしい。テントも張りづらくて、 車中仮眠。2時間後の4時に起きるが並んでいない。4時半に見ると列ができ ている。何とかぎりぎり始発に立って乗れた。次は20分後まで出ないとのこと。 TAYAさんたちはいないようだ。バスに乗らせずにヘッデンで歩いたのかな。 |
今朝から渡れる新しい橋 | 痛々しい土石流の傷跡 |
5:15 別当出合では10時からの新設橋の式典用意が進められていた。 左下に残骸のようになった宙ぶらりんの旧橋を見ながら渡る。 南縦走線の尾根が太陽を隠してくれて涼しい。真新しい砂防堰堤工事が進めら れている。荒れた甚ノ助谷の沢筋が痛々しい。 6:30 甚ノ助避難小屋で軽く朝食にした。下山者にも会いだした。 登る人たちはそのまま進んでいる。僕たちは東の南竜のテント場へ向かう。 この水平ルートにはとても沢山の花が咲き誇っていた。3人すれ違った。 |
もうすぐ南竜だ | 南竜のテント場から小屋を見る |
7:40 南竜では、多聞さんに似た方に「もう登ってきたのですか。早いですね」と迎 えられ南竜でテント泊の受付をした。「昨夜は天の川も綺麗でしたよ。今がも っとも花が咲いている時期でいいですよ。室堂へは是非展望歩道で」と。 テン場には1張りのみ。テントを張り、不要な荷物をデポ。 テントの真横にニッコウキスゲが咲いている。 |
テント場はまだ静か | 立派な炊事棟 |
8:20 午後からは崩れる予報だったので、おすすめの展望歩道で山頂に向かう。 最初は木道をすすみ、整備された登山道を登る。太陽が照りつけ、だんだん暑 くなってきた。ホントに花が多く、花を見ていると暑さからも救われる。 室堂手前の平原での緑と青空のコントラストは素晴らしかった。 御前峰に少しガスがかかりだしている。 |
9:50 室堂の人の多さに驚いた。団体が下山用意をしている。 白山奥宮の屋根を真っ赤にペンキ塗り作業をされていた。 「あの屋根の上の人は囲炉裏の助役さんじゃないよね(^^;)」 「そんなはずないやんか〜(^^;)」 ここから40分の登りは太陽に照りつけられて暑い暑い(^^;)。 しかし花はすごい数で、見事な物だ。この登り、結構キツイ。 雪の頃に来たみーとさんや大加茂さんのパワーにも感心する。 |
山頂への道から室堂方面 | 天井界と地上の境界の「青石」 |
10:30 御前峰山頂。下の室堂にはガスがかかりだしていた。展望は今ひとつだったが、 気分は良好。お池巡りをする予定だったが、ガスの中をしても感動も半減する だろうし、残雪も少ないので、軽く食事をしつつ、寝不足だし昼寝と読書をしようと 晴れているうちにテント場へトンビ岩ルートで下山することにした。 室堂から登りに40分かかったのに、室堂までの下りはたったの15分だった。 ビジターセンターでコーラを飲んで休憩。郵便局もある。 |
トンビ岩ルートは花も多くなく小岩がゴロゴロであまり人気がないのかホント に人と会わない。南竜小屋の手前で20名くらいの団体とすれ違ったのみ。 |
トンビ岩 |
正午にテント場について、様子が一転していた。団体用の貸しテントが沢山張 ってあった。夜はにぎやかになって寝にくいかも・・・・。 その後もどんどんテントは増えて30張りを越えていた。 ここの水はよく見ると小さな木くずやゴミが含まれている。雪解け水ではありがち。 蛇口にバンダナをつけて濾しながら汲んだ。沢山小さなごみがバンダナについて いた。夜や明日の朝の分も汲んでおいた。 あたりが曇ってきた13時過ぎに「あっ、矢問さんのテントだ」とわかばさんの声。 TAYAさんたちは、前夜宴会をゆっくり楽しんで、今下から到着したとのこと。 TAYAさん達6名は、雨がぱらつき雷雲が出だし、他のパーティが急いで下山 してくる姿が見える14時半に山頂に向かって出発開始〜(^^;)。 トンビ岩ルートを登る予定のようだったので、花は展望歩道の方が多いこと、 下山はトンビ岩ルートが早いけど、雨が降り出すとゴロ岩道は滑るので展望歩 道ピストンが好ましいこと、室堂手前の平原での落雷は要注意など伝えた。 1時間ほどして土砂降りになり、雷が近くで鳴り出し、光り、テン場は一瞬で 水浸し。テントはウォーターベッドのようになった。雷雨は1時間ほどでおさ まり、水はけの良いテント場は水たまりも消えた。炊事棟は雨具を干す人で満員。 明日の朝は暑くなる前に油坂を登り切りたいので、雨もやんだし、暗くても 不安がないように、油坂へのルートを確認しに偵察へ。 テント場へ戻る際に「矢問さんじゃないですか!」とchacoさんに声をかけら れた。「うわ、久しぶり!」明日は別山へ向かう同じルートでクロユリを見るらしい。 しばらくして僕らの奥のテントから「囲炉裏の方ですよね。私、ころです」と 「ころさん」が声をかけてくれた。テント場で8人に会うなんて初めてだ。 夕刻、6人が室堂から戻ってきた。山頂は明日にして戻ってきたとのこと。 無事でホッとした。室堂での天気予報では明日はいい天気になるとのこと。 20時半には星が綺麗に出だした。気圧も夕方から2時間ごとにチェック。 夜中0時半には天の川も見えてすごい星空となった。多くのテントから人が出て、 星空観察をしていた。僕たち2人もしばらく外に出て星空を楽しんだ。 *************************************************************** 25日 3:10 起床して、ゆっくりと出発用意をして体操で体をほぐす。 「今日は風があると危ない尾根もあるので、ザックのパッキングは昨日と逆に して。重い物は下の方にして重心を上にしないように。水は各自1.5Lは要る」 4:15 テントを撤収して、起きていた隣のまささんに挨拶して出発。 ヘッデンをつけて10番ケビンの横を右へ慎重に下り、木道を南下。 赤谷への下りがとても怖かった。「明るくなるまで待とうか・・・」と僕。 「ゆっくりでも進もうよ。」とMICKEY。赤谷の水場まで慎重に下って軽く食事。 うっすらと明るくなってきて上を見るとヘッデンが光ってる。真新しい足跡の 二人のものでもうすぐ油坂の頭に着くようだ。僕たちも登り開始。 |
明け方の油坂を登る・後ろは御前峰 |
風が冷たくてちょうどいい。「気持ちいいなぁ」「花が多いね」 ケビンやテント場が小さくなっていく。御前峰がどっしりと見える。 5:20 油坂の頭に着いたら2人の先客。「早いですね。」「気持ちいいですね」 先に出た2人を途中で抜いて進んだ。危険な尾根地点も風が無く良かった。 東斜面をトラバース気味に進むので太陽光が気になったが、うまく太陽の所だ け雲がかかっていて救われた(^^)v。しかし、このルートもすごい花の数だ。 |
まだまだ別山は遠いなぁ・・・ | 斜面は素晴らしいお花畑 |
斜面全部が花の絨毯という感じ。「来て良かったなぁ」「綺麗だし、静かだし」 昨日の雨露がしっかり草についていてズボンの太腿もびっしょり。その水滴が 靴の中まで。「あ〜、靴下が濡れた〜。沢靴状態や〜」「先頭はつらいね」 |
御舎利山の向こうに別山が隠れてる | 別山手前の石室 |
別山神社 | 別山(2399.4m) |
6:25 別山。誰もいないと思ったら上小池からの4人家族が。 素晴らしい展望だ。アルプスの方も見える。 御舎利山への鞍部で朝の二人と会う。「もう別山に?早いなぁ。僕たちも別山 へ登ってからチブリ尾根を下る予定です」とのこと。 |
御舎利山(後ろは別山) | チブリ尾根 |
6:45 御舎利山。ここも静かな山頂。下っていくチブリ避難小屋の赤い屋根が見える。 最初は気持ちのいい尾根道だが、しばらくすると笹と自然木の日陰の道となる。 日陰はうれしいけど、風がなくて蒸し暑い(^^;)。下っているのに汗をかく。 2人の男性とすれ違う。すごい汗だ。 チブリ尾根避難小屋でこれから登るご夫妻に会う。 小屋の出入り口上には「チブリ尾根ヒュッテ・厚生省・石川県」とある。 |
チブリ尾根避難小屋 | ブナ林 |
上を見るともう別山がガスの中。1時間遅ければ展望は楽しめなかったという ことだ。ラッキーだった。ここからも昨日の雨でぬかるみや笹の雨露が多い。 そのあとも登ってくる人たちに出会う。2人組か単独者。合計22人だった。 この蒸し暑い展望のないルート登りはかなりつらいと思う。 8時過ぎに急に景色が変わる。ブナ林だ。立派な太さをしている。 水場を過ぎると斜面にはエゾアジサイが7分咲きというところが続く。 天気が回復してきて太陽がぎらぎらと輝きだした(^^;)。 9:45 堰堤の前の猿壁登山口。ここからは4m幅の林道歩き。途中の沢水で靴を洗い、 10:00に市ノ瀬に到着。 ぬれたテントを干しつつ目の前の白山温泉(永井旅館)へ。混んでいるかと思っ たら時間も早いせいか、幸運にも誰も入っていなかった(^^)v。1人600円。 帰路の高速道路も渋滞無く、15時半には帰宅できた。 (駒ヶ根の方では落雷でロープウェイが停まり、登山者の下山が朝まで足止め。 立山でもロープウェイ午前中に落雷があり、25分間宙づりになったとか。) 両日とも雨具も使わずに済み、よく歩いた花三昧の2日間だった。 |
この1つ前の記録は「台高:北股川 本谷−ホウキ谷から池小屋山」の記録です |