【湖南】三上山(近江富士)と太神山(たなかみやま)
関西百名山
【行き先】湖南:三上山(近江富士)と太神山(たなかみやま) 【日 時】2004年10月24日(日) 【メンバー】MICKEY、矢問 【コース】 @御上神社−表道−三上山(432m)−裏道−御上神社 A林道車止め−泣不動−不動寺−太神山(599.7m)−林道車止め |
三上山(近江富士) | 御上神社は七五三準備完了 |
@三上山(近江富士) 6:30 名神を栗東で下りて、御上神社の綺麗なトイレ前に到着。 少し国道を歩き、三上交差点を右に入ると登山口。 登りは表登山道から登る。柵があって開けて入り、そして閉める。 シシよけの柵で、ぐるりと山を囲っている。大きな魚釣岩が右手上にある。 10分ほどで左手に廃墟のようになった建物があり、そこを過ぎると妙見堂跡。 ススキがお堂周囲を囲んでいて、まるで時代劇の幽霊映画の舞台のようだ。 急な登りにさしかかる。先に行くMICKEYに「まっすぐ行かずに右へ」と声をかけた。 |
妙見堂跡 | 「割岩」の間を通る |
7:05 右手にある「割岩」の狭いスペースを通過するのも楽しみ。 MICKEYは簡単に通過できたのに僕はザックが引っかかって、やや難儀した。 高御位山や大蛇ーのミニ版のような岩肌道が続く。静かな山で冷たい風が気持ちいい。 振り返ると、琵琶湖が綺麗に見える。とても眺めが良い。 そこから7分ほど先にも展望ポイントがある。 |
琵琶湖まで一望 | 一枚岩の岩場 | 展望台から |
急登部には鉄のしっかりした手すりがある。それ以外は自然がよく残されている。 「昔の剣尾山もこんな感じだったよね。今の剣尾山は階段だらけ・・・」 7:15 奥宮。神の宿る山、御神山・三神山と呼ばれ、俵藤田の百足退治の伝説もありムカデ山 とも呼ばれる。もちろん悠然とした雄姿で近江富士とも呼ばれている。 目の前の岩の広間のような場所は奥津磐座と呼ばれ神宿る神磐といわれ、ここからの眺 めは素晴らしい。ここで景色を楽しみながら朝食にした。ここから少し登ると山頂だ。 |
奥宮 | 山頂 |
登山口まで家から20分という男性がシャッターを押してくださった。 もう今年も100回ほど登っているという。 帰路は裏登山道を下った。東竜王をさらに下る。松の木が多い涼しい日陰の道だ。 雌山への分岐。三上山は雄山と雌山の二峰の山。雌山は目と鼻の先だがパスして下山。 8:00 御上神社の檜皮葺の試験に使用したという檜の大木があり、その先のシシよけ柵を過ぎ ると、天保義民神社。一揆の歴史と義民の話が書かれている。 9月23日〜11月3日まで「松茸開山」という大きな看板。 御上神社に初穂料として1人1日500円納めるとこの三上山では松茸取りが出来るようだ。 松茸山を解放している山とは珍しい。まだ時間が早いので人は少ない。 御神神社を参拝し、8時25分、次の太神山(たなかみやま)へ向かうことにした。 |
A太神山 9:20 天神川沿いの林道の車止めゲートのところの駐車スペースに駐車。車は7台ほど。 「太神山」とお地蔵さんの右手の沢の方をさしている小さな木がぶら下がっている。 沢沿いに入ると直ぐに「この先危険」と通せんぼして堰堤の方へ行けない。下に下りる階段 には「松茸時期には入山禁止」とロープ。どうすればいいんだろう・・・。 とりあえず堰堤の方へ進んでみる。堰堤にぶつかり、踏み跡は左へ。地形図の波線通り には進めないではないか・・・。 登ると林道に出てしまった。その林道を下っていくと車を置いた元の位置へもどった。 |
川の南尾根はナイフリッジの尾根筋 | 危険だしもう戻ろう |
次は工事パイプ階段を降りて沢の橋を渡り、沢の左岸を踏み跡に従って上っていくと どんどん尾根が切れ立ち、ナイフリッジ。手も使い1人の通過がやっとの全くクライミン グの世界が続く尾根登り。この尾根づたいに進めば1/25000地形図の波線の登山道にぶ つかるはずだが、あまりにも危険箇所が続く。花崗岩でつかむところ、足をかけるとこ ろがとてももろくてゴロゴロと崩れる。う〜ん・・・「戻ろう」。 戻るのは登るよりもっと怖かった。「私は楽しかった(^^)」とMICKEY・・・。 次に尾根に登る手前に南へ進む踏み跡に従って進む。どうもこれは南隣の沢沿いを登り 矢筈ケ岳へ登るバリエーションルートに思える。「戻ろう」。 戻ったものの、この道のもう少し先が気になり、また行ったが、やはり「戻ろう」と。 この林道をもっと先まで登ると登山道につながるのかもしれない。こんなに有名な山 がこんなに苦労させられるはずがない!!。 ゲートを入り、先ほど堰堤から出てきた地点も過ぎて林道を数分進む。 |
右へ行かずに左林道を登るのが正解 | ちゃんと道標があった(^^;) |
10:35 「たなかみふどうみち」と書いた石柱と、その横には「自然の道・歴史の道」と書いた しっかりした道標に「泣不動・不動寺→」とある!! 「あ〜、なんてこった(^^;)1時間15分もロスをしてしまった・・。」 しっかりした道がある。橋を渡り、進む。「9月20日〜11月20日、当山の入山を 禁ず」と森町生産森林組合の新しい紙が山の斜面にずっと続く。 その横には「9月15日〜11月15日入林禁止」と枝森林組合の新しい紙が斜面に続 く。5日違いである。不動寺や山頂への道は歩いて良いようだ。 15分歩くと左に東屋のような祠がある。 |
榊のまつられた大岩 | 泣不動 |
次に、大岩のところに榊がまつってあり、その横をヘルメットを被った男性達数名が松 茸を探していた。土地の人のようだ。ここから10分で「泣不動」。岩に不動尊が彫っ てある。その先に矢筈ケ岳への分岐路があるが、この時期、松茸山としての通せんぼロ ープで矢筈ケ岳へは行けないようだ。 |
不動寺の鳥居のある門 | 不動明王の立つ境内 |
11:10 不動寺の門に着いた。ベンチもある。左は肘をついた像。右は手を合わせて拝む像。 墓を過ぎ、地蔵を過ぎると林道からの合流点。林道もここまでつながっているようだ。 境内に入ると右にトイレと休息所がある。綺麗に掃いてある。先に進むとさらに広い境 内があり、赤い塗りがしてある不動明王像が立っている。右手に巨木があり横に階段。 それを登ると寄棟造りの本堂。檜皮葺の屋根が岩にくっついた立派な造り。 |
本堂への階段 | 本堂は斜面に建築 | 本堂入り口・一見の価値あり! |
きつい斜面を素晴らしい柱の組み方で建てられている。「一見の価値あり」とMICKEY。 そしてその前をさらに登れば「三角点」と「奥の院」がある。人がくぐれる大岩もある。 |
三角点 | 岩の下はくぐれる |
ゆっくり巡っていると正午になり、不動明王像の立つ境内のベンチで昼食にした。 肌寒いのでうどんを作った。体があたたまる(^^)v。 12:30 下山開始。同じ道をピストンするのもおもしろくない。 1/25000地形図には不動寺の門まで円形にぐるりと南へ回るルートがある。それを探す。 起点が見つからずまた境内へ。トイレ横をずっと踏み跡があり方向も合っている。これだ! しばらく行くと下り、南東へ向かうので行き過ぎ。少し戻り南西への道を探すが、全く踏み跡 すらない。目星をつけて下ると沼地。回り込むように進む。笹が腰高になる。 |
もう胸まで笹の海・・・まだかなぁ | やっと不動寺の門に出た(^^)v! |
よく見ると古いルートのような感じ。「これに違いない!方角も合ってる」と進む。 しかし、倒木あり、笹は胸までになり、全くの廃道のようだ。熊が怖くて鈴を鳴らす。 MICKEYは「ある〜日、森の中、熊さんに〜♪」と歌い出す。「熊の歌は、歌うな〜!」 笹をかき分け進む。「これ、本当に合ってるの??」とMICKEY。「ばっちり(^^;)」と僕。 13:10 不動寺の門に出た!「ひどい笹道だったね(^^;)廃道に違いないよ」とMICKEY。 ここからは登りと同じ道を下る、単調な木陰ルート。 13:45車の地点に到着。 正規ルートは木陰の単調なルート。沢の南尾根はナイフリッジのアルプス調。 「2つの顔を楽しめたと言えるね」とMICKEY。「あの尾根筋は怖かった・・」と僕(^^;) 帰りは瀬田西から名神高速に乗ることにする。空いていて、家まで1時間で着いた。 |
太神山 本日のルート |
この1つ前の記録は「【金剛山地】二上山と大和葛城山」の記録です |