【京都北山】新緑の三国岳から経ケ岳
【行き先】 京都北山・三国岳から経ケ岳 【日 時】 2005年5月14日(土) 【メンバー】矢問・MICKEY 【コース】 京都府立大学久多演習林−一の岩屋−三の岩屋−三国岳(959.0m) −経ケ岳(889m)−経ケ岳西尾根−京都府立大学久多演習林 |
車止めのチェーンから演習林へ入る | ピークが見えるね |
9:15 岩屋谷の車止めで駐車。先着車が1台あるが三国岳へ行ったのではないようだ。 去年の5月に滝谷から天狗峠に登ったときに来て以来だ。 車止めのチェーンをまたいで岩屋谷の右岸の林道を歩く。沢と新緑が気持ちいい。 右からの久良谷(くらたに)との合流点に立派なトチの大樹が迎えてくれる。 |
府立大の小屋 | 登山道へは沢の橋を渡って |
9:30 林道終点に府立大演習林の綺麗なロッジ風の小屋がある。 登山道は看板の右手の橋を渡って行く。 「入山者は備え付けの用紙に記入して投函してください」とあるが見あたらない。 |
沢を詰めても三国岳だ | 一の岩屋 |
もう一つ橋を渡って右岸沿いに階段風に斜面を登ると「うわ〜すごい」とMICKEY。 一の岩屋である。なかなか立派な岩屋だ。 岩屋谷の名の通り不動明王と役の行者が祀られている。 朽ちかけた「二の岩屋」の道標に従って沢沿いに下りて進み探したが見つからない。 徒渉時に岩にMICKEYが足を滑らせたが、靴の防水が効いていて難を逃れた。 バックせずともそのまま進むと登山道に戻れた。 |
古い丸太橋は慎重に | この節理の岩場を巻くと三の岩屋 |
またまた朽ちかけたというか地べたに落ちている3方向の道標を見て、「三の岩屋」へ と沢筋を進むと、沢はゴルジュとなり滝がある。 |
三の岩屋 | 尾根筋の大杉 |
その右岸の炭焼き窯あとを過ぎて岩をトラバース気味に巻くと「三の岩屋」があった。 ここもなかなか立派な岩屋だ。 もとの登山道にもどり急登が始まる。しかし、今日は涼しくてとても気持ちの良い風。 斜面はイワカガミの群生が続く。「あまり人が入っていないルートのようだね」 踏み跡もそれほど荒れて無くて、新緑と小鳥の声と涼しい風にはホッとさせられる。 急登が続くがそれほど汗もかかない。実に気分が良くすがすがしい気持ちになる。 途中のスギに道しるべ。「三国岳」に「さんごくたけ」とふりがながある。 「みくにだけとは読まないのかなぁ??」尾根筋の大杉を過ぎるともうすぐ山頂だ。 |
新緑の三国岳山頂 |
10:50 三国岳山頂。2003年2月の雪の時期には佐野さん、いるかさん、森の音さんと来た。 同じ年の11月には大谷からの沢登りでBAKUさんとてるさんとともに来た。 佐野さん達と来たときにここから、経ケ岳へ足を伸ばす予定が時間切れで縦走が出来な かった。翌年2004年の2月の雪の時期に佐野さん、森の音さん、BAKUさん、春風 さん、いるかさん、chacoさんとで経ケ岳へ登ったが、三国岳から経ケ岳への尾根ルート を歩いたことがない。じっと地形図を見ながら「ピストンで下りるのもおもしろくないし 経ケ岳へ行かないか」というと、MICKEYは賛成してくれた。 「じぁあどこから戻るの・・・」「う〜ん・・・西尾根から下れると思う(^^;)」 「また道無き道か・・・それもおもしろいね。慣れっこになったわ(^^)」 |
ブナの新緑に包まれた尾根 | ぐにゃりと曲がった芸術品 | 動物のねぐらかな? |
11:10 北東にまず下る。次のこぶも地形図では三国岳。分岐には立派なブナの大樹。 西南西の尾根を進む。新緑のフナ林だ。「へ〜、綺麗な尾根道だなぁ」 上の方に赤リボンがある。「雪の頃に通った人のものだな」ムシカリの花が咲いている。 MICKEYがいなくなったと思ったら木に大きな穴があるたびにのぞき込んでいる。 「動物がいないかなぁって思ってね。ちゃんと寝床のように草が巻いてるよ」 根音の部分がぐにゃりと曲がった大樹をすぎると杉の木の黄色テープに「←三国岳・ ↓久良谷・→経ケ岳」とマジックで書かれている。男性1名とすれ違った。 ここから久良谷沿いにも下りられるようだ。僕らはそのまま尾根を進む。 「桑原橋2.4km・ 経ケ岳1.2km・ 三国岳1.9km」の道標が朽ちて落ちて いる。登りになる。「なにをさっきからきょろきょろ探しているの」「桑原から佐野さん 達と登ったときは雪が積もっていたのでわからなかった茶屋跡があるかと思って・・・」 古い資料にあった“稜線手前で道が右手の小沢に吸収される所”の丹波越えの茶屋跡。 探してみたが今回も見つからず・・・・・・・次回の宿題(^^;)。 |
経ケ岳山頂 | 西尾根の下山開始 |
12:10 経ケ岳山頂。真新しい立派な山頂札がある。裏を見ると、なんとまさに今日の日付と 「京都北山ウォークby Asano」とある。「先ほどすれ違った男性かな」 昼食休憩30分。「ここで一昨年の2月に佐野さん達と鍋をしたんだよ」 山頂札の下の岩にはお経が書かれているのかな・・・読み取れないがお賽銭がある。 地形図を眺める。「西尾根が高度800m付近で二俣になる。通常は西南西の尾根筋をと ると思うけど、僕は久良谷の出合へ下ってみたいから西北西の尾根に乗りたいなぁ」 12:40 下山開始。この尾根も立派なブナがある。なかなか良い尾根筋だ。 800m地点で慎重に地形を観察しコンパスと地形図を確かめる。 なんとかうまく進んでいるようだ。台風で折られたのか大きなブナがボキッと折れている。 高度がなかなか下がらないなぁ・・・と思っていたら急な下降になってきた。 右手に久良谷の水面が見えてきた。「うっ、崖や」地形図には現れない崖がある。 南西へ進路を振って下る。「うっ、またまた崖やなぁ」南へ斜面をトラバースしザレ場を MICKEYが先に下っていく。「大丈夫、行けるよ」の声。はいはい、ついていきます(^^;) |
無事下山して林道にもどった |
13:40 沢を簡単に渡ると林道。演習林の車が小屋方面へ走っていった。 朝通った林道を戻る。 13:50 車止めのチェーンの所にバスがエンジンをかけて停まっていた。 車も3台増えており、河原でファミリーが遊んでいた。 のんびりと大原を通り、朝と同じく地道で帰路についた。 |
本日のルート:三国岳から経ケ岳 |
この1つ前の記録は「京都西山・地蔵山から愛宕山」の記録です |