【芦生】由良川・大ヨモギ谷 ハーフコース


【行き先】芦生・由良川 大ヨモギ谷ハーフコース
【日 時】2004年9月25日(土)
【メンバー】MICKEY、矢問
【コース】 須後−小ヨモギ作業所−大ヨモギ谷出合−二俣−右俣・東へ詰める
     −P822南の尾根下降−カヅラ小屋−須後
5日前に小野子東谷から登ったP901を真南の日本庭園のような苔の谷といわれる
大ヨモギ谷から登ってみようと思う。いつも小ヨモギ作業所からカヅラ小屋へ行く途中の
森林軌道に「←大ヨモギ谷」と標識があったので気になっていた谷でもある。
沢登りの醍醐味はないようだが、綺麗な苔の沢と未知の尾根下りを楽しみにしたい。
尾根途中から大ヨモギ谷出合いに下降せずに、カヅラ小屋西へと下降予定とした。

5:35
入林届けを書いて出発。どうも天気予報と違う。6時から降水確率10%って本当??
どんより曇っているし、霧雨が時々パラッと降る。昨日は相当降ったようで、由良川の
水がとても勢い強く流れているし水量もいつもと違う。のんびり歩いて鳥の声を楽しむ。
さあ、由良川本流から遡行するぞ 流れる水圧がすごいね(^^)
6:25〜50
小ヨモギ作業所。カツラの林はほんの少し秋色かな。イチョウはまだまだ。
25分間、朝食と沢装束準備。
軌道を進んで入渓してもいいが、ここから本流を遡行して大ヨモギ谷に入ることにした。
「うわっ、浅いのに今日はすごい水圧。足が返されるなぁ」本流の徒渉での感想。
なかなかの魚影だ。それも大きい。
地図とコンパスで位置を確認しながら本流を進む。
大ヨモギ谷へは右岸から入る 苔の多いしっとりした沢
小滝がけっこうあるね なかなか楽しい(^^)
うわ〜、水圧すごいよ 大きな木が刺さってる
7:15
大ヨモギ谷出合。くの字の緩い傾斜の斜滝がある。
対岸の左岸は人工造林の杉林。僕らの生まれた翌年の植林だ。
出合正面は深いので、出合右岸から心持ち巻きながら入る。
「綺麗ねぇ。苔が素晴らしい色してる。こんな沢筋、大好き」とMICKEY。
「日本庭園のような優しさのある沢って感じやねぇ」と僕。小滝が続く。
のんびりゆっくり進む。鹿の水飲みタイム。鹿の声があちらこちらから。
「ホントに天気良くなるのかなぁ。どうも怪しいね・・・・」と空を見る。
二俣:右俣から東の尾根に トユ状の滝 あと一息、がんばれ!
7:45
二段4mの滝を過ぎると二俣。左俣が今日の予定コース。ここで検討会(^^;)
ガスが出てきたし、霧雨が降ったり止んだりで、どうもスッキリしない天気が続く(;_;)。
「P901まで詰めるのは次回の宿題として、東の沢を詰めて尾根に出ない?」と
いうMICKEY。ここまでくるとガスで視界がさらに悪くなってきた。時々霧雨も。
「どんより天気でガスとなると意気消沈するよねぇ・・・」その意見に従うことにした。

今日の目的は尾根筋探索だし(^^;)。右俣に進み東の尾根へエスケープする事に
5分ほど進むと木の刺さるトユ状5mの滝。「最後が手がない」と詰まるMICKEY。
替わってみると、簡単。がんばれ!「ホント。簡単だったわ(^^)」とMICKEY。
この上にももう一つあるよ 2つの滝を巻きましょう、ふぅ〜っ。
その次に現れたのは、この右股での大滝といえる8mの滝(7:55)
左を巻くしか方法はないと判断し、巻く。「えっ、まだ上にも続いてる(@_@);」
二段になっていてさらに8mほどの滝が見える。「二つ巻くのか・・・しんど〜」
巻きつつ、左手を見ると予定だった沢筋が見える。「今日の予定ルートよさようなら(^^;)」

8:15
巻き終えて落ち口。ここからは急に傾斜もきつくなりしばらくすると水が切れる。
さらにガスが濃くなってきた。「いやだねぇ。天気予報め・・・・どうなってんねん(ーー;)」
真東に進む。大きな杉が見える。急斜面をジグザクに鹿の足跡をズルズル滑りつつ登る。
良い感じの尾根道ね(^^) 立派な木が多いわ〜
8:55
尾根に出た。P822からすこし真南に下った地点だ。
「P901からP822までの東南尾根も次回の宿題か・・・残念(^^;)」
真南に尾根を下り始めると東南と西南に尾根別れ。ピンクの紐を巻いてある木が多い。
しかも番号もついている。研究木だろう。立ち枯れ寸前の木には多くの規則正しい穴。
薬を注入して治療しているようだ。

ここから西南に行くと大ヨモギ谷の出合へ下れる。
しかし、僕は東南の尾根を下り、カヅラ小屋までの尾根を味わいたい。
地図で見ると途中に鞍部、そして広いところがある。ここに興味があるのだ。
MICKEYも了解してくれて東南尾根へ。気持ちの良いブナの尾根だ。
素晴らしい雰囲気!また来たいね! 雷で焦げてるよ
9:05
「うわっ、池がある」鞍部左手に池があった。縦15m横6mぐらいだろうか。
右手の大きな木の表面には熊の大きな爪痕が50pほど。「大きいね(^^;)」
ここからはすごく気持ちの良い森。地図の広い部分だ。右手を見ると大きな芦生杉。
「見にいこう」と行くと「雷で中が焦げてるよ。熊の越冬場所かな」とMICKEY。
少し東に行き、あとは真南に尾根を下っていくと、カヅラ小屋の直ぐ西手対岸に出た。
ここを渡ればカヅラ小屋ね
9:45
沢を渡ってカズラ小屋前で靴を履き替え食事にした。「天気、やはりパッとしないね・・・」
軌道から散策のご夫妻が河原へ下って来た。さぁ、軌道を歩いて須後へ戻ろう。

11:25
須後で入林届けに下山を記した。天気が今ひとつで、「ハーフコース」となった。
「芦生は近いし、また来ればいいよ(^^)。」とMICKEY。「そうだよなぁ(^^)」

今日は時間もあるし帰路の民宿「もりしげ」にMICKEYを誘ってみよう。喜ぶと思う。
いつもの美山町自然文化村で汗を流す。時間が早くて二人とも貸し切り状態(^^)v
ここの土産店で、谷口氏の「芦生原生林」という8年間の芦生の記録DVDを購入。
茶蕎麦で知られる「もりしげ」
「おいしいお蕎麦を食べようか(^^)」と「芦生奥山炉辺がたり」の著者でもある 森 茂明氏の
内久保にある民宿「もりしげ」へMICKEYを誘う。「コシのあるとろろ茶そば定食がうまいよ!」
珍しく「もりしげ」に先客はいない。今日は、湯も食事も貸しきり状態かな(^^)v
「すごく落ち着いた雰囲気ね。滝も見えるし。おいしい!!」茶蕎麦+かやくご飯+山菜。
いつかは蕎麦好きの息子ナイトンもつれてきてやろう(^^) 今日はハーフコースでも満腹だ。
実線:本日のハーフコース (波線:本日行けなかった心残りのコース=次回の宿題)
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