【京都北山】佐々里から中ノ谷川沿いラッセル歩行
【行き先】 佐々里から中ノ谷川沿い(県道38号) 【日 時】 2005年1月2日(日) 【メンバー】矢問・MICKEY 【コース】 佐々里・八幡神社から中ノ谷川沿いラッセル歩行 |
年末は天気が悪く遠出もできず。今日は近場でワカン歩行初めでもしよう。 途中の亀岡でもなかなかの積雪だった。今朝の美山では50pほどの積雪だった。 路面は除雪されており走行可能。「かやぶきの里」が雪で美しい。 芦生ロードパークのトイレはこの時期、ベニヤで入り口封鎖されていた。 路上の気温表示は、行きはマイナス5度。 昨夜考えた今日のルートは次の3つ。 1.広河原から真北にネジリキ谷を進み、532から尾根を北進し尾根筋を東進。 2.広河原からオバナ谷沿いに北西に進み、佐々里峠から北進し尾根筋を東進。 しかし、谷沿いの降雪量が半端じゃないようで、この時期まだ締まった 雪ではないし、今回はパスした(^^;) 3.須後から灰野へ行き、そこから積雪時は怖い急斜面の谷沿い道を行かずに 尾根ねらいで南へと登り、尾根筋を東進。 出発時まで「3」の予定だったが、須後との出合いで「佐々里峠・通行止め」の表示が あるものの、佐々里の集落までは行けそうなので、少しでも峠近くまで行ければ楽勝 と進入。しかし、県道38号と県道370号の出合いの佐々里の八幡神社のすぐ先の 民家の切れるところで除雪も終わり(;_;) 時間ももったいないし、このまま行こう。 八幡神社の前に戻り、ここに車を置いて延々と中ノ谷川(昔のエアリア地図では奥瀬谷 と表記されている)沿いに佐々里峠方面に県道38号をラッセル東進することにした。 民家の屋根の上は50pほど雪が積もっている。 |
集落最後までは除雪されている | 集落を過ぎると膝までのラッセル |
9:30 最初の30分ほどは「パウダースノー」で「これは楽だし気持ちいい!」と思っ たラッセルも、30分過ぎると重い雪に変身。「深いしきついなぁ(^^;)」 ワカンをつけても膝まで沈むしとても重い。積雪はガードレールを隠すくらいの 80p〜1m。ストックもスーっと沈む。ウサギと鹿の足跡のみ。 「あっ、あんな崖に鹿がいる」とMICKEY。鹿が大きな声で鳴いた。 「ダメだ。バテバテ」と繰り返し泣きを入れる僕。「先に行くね」とMICKEYが元気に トレースをつけてくれる。「ホンマに元気や・・。どこにあのパワーがあるのやら(^^;)」 |
どんどん深くなるねぇ | 綺麗に晴れわたってるよ | 先に行くね〜 |
八幡神社の「佐々里」から「佐々里峠」まで無雪期は90分ほどだけど、2時間 半かかってやっと3分の2。 道を横断するように杉の大木が5カ所ほど根元から倒れて行く手をじゃました。 雪がとけてからもこの倒木を処理しないとこの道で車両通行はできないだろう。 この先の佐々里峠を経由せずに、尾根に乗るため、沢の左岸上部の尾根筋を ねらいP768とP755の間を狙って登り、尾根筋を西に進み八幡神社に下りても いいなぁと、プラン変更。 |
「ツキノワグマ調査中」のトラップ注意の札 | この急登はどこまで続くの〜 |
しかし、甘かった!まだ雪が締まっていない時期なので、ガンガンとステップ を作って急登を登ってもズズズーと下がることの繰り返し。時間だけが過ぎる。 この山肌はツキノワグマの調査もされていて、50センチの高さに有刺鉄線の ヘアートラップも設置されているのだが、雪の下でわからない。 太陽の熱で木の上の雪の固まりがザザーッと時々落ちてきて頭からかぶる。 「あと一息で尾根」というところで戻り時間を考えて「無念の下山」を決めた。 MICKEYが「えっ・・・、尾根歩きしないのぉ・・・」と本当に本当に残念そうに言う。 「でもいいわ。こんなに良い天気に今年初のワカン歩行できて満足よ(^^)」と。 12:45 下ってから、積雪の県道のど真ん中で、晴天の静かな風景に囲まれて食事。 「気持ちいいなぁ」「青空の色が濃いよね〜」「雪が綺麗なぁ」 |
やっと下山完了〜 | さぁ、温かい昼食だ |
来たルートのトレースを利用して県道を下り出すと、行きはウサギと鹿の足跡しか なかったのに、僕らのトレースを使ったクロカンスキーヤーが途中まで来たよう な跡がある。しかし、全く最後までこの人たちには会わなかった。 新雪なのでクロカンの沈みは20pほど。僕たちワカンは膝まで。ツボ足の人もいた ようで、その人は僕たちよりさらに20pほど沈んだ足跡を残していた。 太陽がカンカン照りで、斜面の雪が雪崩状に大きな音を立てて崩れ落ちてくる。 「うわ〜、すごい勢いで怖いし、すごい音がするね(^^;)」直ぐ横でも落ちてきた。 |
トレースがあると楽ね |
14:00 車の所に到着。 「やっぱり、積雪の林道歩きはワカンよりスノーシューが有利かなぁ(^^;)」と僕。 「まず1つだけ買ってみて試してみたら。でも私たちはあまりこんな平坦地を 歩かないね。ほとんど雪の斜面を登るから使い道は少ないかも」とMICKEY。 「ハッスル!ハッスル!」より「ラッセル!ラッセル!」のかけ声が響いた楽しく もバテた今年初のワカン歩行の日だった。 帰りは、気温が+3度になっていた。 |
赤ライン:本日歩行したところ 青点:時間切れであきらめたところ |
この1つ前の記録は「北摂:箕面山から箕面大滝そして天上ケ岳」の記録です |