【沢登り】高天谷から金剛山
【行き先】 高天谷から金剛山(1,125m)・・・関西百名山 【日 時】 2003年5月18日(日) 【コース】 高天彦神社−高天滝−二俣−四段40mの滝−金剛山 【メンバー】矢問 & MICKEY |
囲炉裏の円の亡者さんが「高天谷の沢登りの帰りに最適の温泉「かもきみの湯」 ができたよ〜」との情報で、六甲のバリハイ予定を急遽変更して行くことにした。 今年初めての沢登り。 西名阪の柏原から県道30号線を南下。何度も走っている道なので、「高天」という 看板があったのを覚えていたので、すんなり家から90分で高天彦神社の駐車スペ ースに着いた。「比良の沢までの所要時間とかわらないね(^^)」 |
高天彦神社 |
6:15 先着車は4台。登山の人と、高天滝の水場にポリタンで水を汲みに来ている人。 「今日は、今年の初沢登り。ゆっくりペースで足慣らしに行こう」を合い言葉に 高天彦神社もしっかり見学して、その先の高天滝へ。 |
高天滝(たかまたき) | 滝の左下に鎮座している |
6:25 これが円の亡者さんが言ってた滝の前の小屋だな。怖々開けると綺麗な6畳のタタミの間。 何に使うのだろう。下には水場。高天滝は6m。水引のパイプが見える。 「登るの?」「練習だし、登ってみるか〜」「BAKUさんは簡単に登ったって書いてたよ(^^;)」 まず僕が、水の右際草付きそばから登り出す。 「うわっ、もろい岩・・。水が冷たいなぁ・・手がしびれる・・・」と三分の二の辺りで手が不安に。 左にムーブして何とか乗り切れた。体も手もまだ感覚とリズムがつかめていない感じ。 「念のためロープ降ろすよ〜」と叫ぶが水音で会話が聞こえない。 持ってきたのは「念のため」と使う予定外の補助ロープ8ミリ20mのみ。 ハーネスに装着してMICKEYが登り始めるが、途中で水引パイプをつかんだ。 「そんなもの持つな〜。体が壁から離れるだけ!」と言うが、つかみたくなる位置。 「壁から離れると次の手と足が無理!」と言うも聞こえないのか「無理〜。 手が動かない〜。下りる〜。巻く〜」とMICKEYは下り出す。「巻いて下りるときにロープ あった方がいいなら持って行き〜」と降ろす。背面のセルフビレーを解除しているうちに MICKEYが見えなくなった。簡単な右側を登って巻いている様子はない(;_;)。 登山道から左の高巻きに入ったのだろうか。「MICKEY、戻れ〜!、右を巻け〜」と叫ぶ も反応無し。遡行図や1/25000地図はMICKEYも持っている。下で確認してくれている なら横に「右巻きやさしい」とコメントを書いておいたので右を巻いているはずなのだが。 呼べど叫べど笛を吹けど反応無し。叫び続けて笛を吹き続けて位置を示しつつ待つしか ないか・・・とメチャ心配すること40分。右岸から落石多数あり。「MICKEYが来たか?」 と見上げると、えらく上部にMICKEYのヘルメットが見えた。 こっちの声は聞こえるようだがMICKEYの何か言ってる声は水音で全く聞こえない。 ロープを使わずに急斜面を尻セード? 泥んこで滝口へ下りてきた。 「心配したやないか!。遡行図見たのか!指示が聞こえなかったのか! この斜面下るならロープ使えよ!」とガンガン言いすぎた(^^;)。 MICKEYも高巻きで踏みあとがわからず2度ほどルートを変えて苦戦していたようだ。 「必死だった。集中した。爪が割れたけど良い経験になった」と元気なもの・・・(ーー;)。 予定外の時間を食ったが、本当に良く無事でいてくれた。 しばらく口論が続いたが仲直りして遡行再開。 |
10mの滝は右を高巻く |
7:40 数本の小滝を越えると「大きな滝」と見えたが堰堤。その前の滝は滝に立った倒 木を右手で持ちつつ登るが、古くて途中で折れている。あと何回か使うと完全に 折れるだろう。 堰堤は左の鉄梯子を登って巻く。次に10mの滝。これは右から高巻き。沢へ下 りていくすぐ手前がややバランスに注意がいる。あとは3〜5mの小滝がひっき りなしに現れる。シャワーを浴びつつ、2カ所ほどMICKEYにロープを出しつつ快 適に進む。小滝も多いけど倒木も多い沢だ。「雨上がりで水量も多いのかな」 |
これは右が登りやすそうだね | うわ〜冷たいね! |
もうビショビショ(^^;) | この倒木を使ってと・・・ |
すごい水流(@_@); | うわ〜、滑るなぁ・・・ |
8:30 堰堤を右から巻いてしばらく行くと石を積み上げた堰堤。ここは左から巻く。 多くの人が使っているのか、岩ももろくつかみたい木は折れている。慎重に登る。 左から急な枝沢。「これ二俣?」「まだ違うよ。地図をよく見ましょうね〜!」 8:40 二俣。軽食休憩する。右俣のナメを楽しんでからまた戻り、左俣に進む予定だっ たが、MICKEYが最初の高巻きで体力を使い疲れている様子。僕もロープでMICKEY の「引っ張れ!」の合図で2〜3度引き上げたので腕がだるい(^^;)。 無理をすることは無いので、右俣には行かず左俣に進むことにした。 |
ここから四段40mの開始 | 調子が出てきたよ〜(^^) |
8:55 左俣に入ると四段40mといわれる滝が見えてくる。 「こりゃ簡単に登れそうやなぁ」と水線右から登り出す。途中で中央寄りに行く のを少し右よりにずれすぎて足場に困った。手もモロモロの岩。大きな岩がカパッ と割れた。 「木曽駒・西横川での助役を思い出す・・・(;_;)」とフリクションをきかせぐっと踏ん張 って左へ、少しムーブで乗り切れた。立ち木にセルフをとり、下のMICKEYにロープ を降ろそうと投げた・・・が(^^;)なんというミス・・・。 少しの油断でロープ全てが滑り落ちてしまった(;_;)。「バカ〜。どうすんのよ〜!」 「ゴメンゴメン(^^;)。ここは登れるから頑張れ〜」というもまだ最初の滝の余韻が あるようでうまく動けないようだ。シュリンゲをつないである程度下りて、MICKEYが 下から投げる。岩に引っかかったり、ここでも20分ほどタイムロス(^^;)。 今度は僕の失敗でした・・・。m(..)mm(..)m この後はMICKEYもエンジンがかかったようでなかなか手も上手く動き出し、どん どんシャワーを浴びつつ進む。 沢が細くなったところの左に赤テープ。ここから左の植林帯に入るのかな?矢印 は先に進むとある。僕たちは詰めることにした。水が切れかけたところはブナシメジ が一杯だ〜(^^)。 |
詰めたところに隠れた水場が |
9:50 水が切れて少し行くと左手に水場。「こんなところに。コップもあるし、山仕事 の人用かな。」と踏みあとに沿い、左へ目をやると10mもなく登山道。全く息 も切れずに目的の登山道(郵便道・高天道)に出た。正直、沢よりもここからの 登山道の登りの方が息が切れた(^^;)。沢で冷えた体に丁度いいとも言える。 |
ホラ貝を持った山伏さん達 | 八重桜が満開! |
10:10 「ブオ、ブオーン」というホラ貝の音。「小山伏さん、いや山伏さん(^^;)」とMICKEY。 葛木神社には山伏と信者さん達。国見城跡には多くの観光登山者。転法輪寺 では八重桜が満開で、そこで休憩し、軽食。 靴を履き替えて、11時、高天道を下山。下まで4人すれ違ったのみ。 静かな木陰道で、鳥の声がいい。 高天滝の手前でMICKEYが今朝、左へ高巻いたルートの説明を聞いた。 「高巻きの新ルートを遡行図に追加したら?」「意地悪やねぇ(ーー;)」 11:30 下山完了。水場でMICKEYはコーヒー用に水を汲む。駐車場は20台ほどに増えて いた。ここから10分ほど車で走ると新築の温泉(^^)v。県道30号線に出て、 東に下り国道24号に出ると「五百家」交差点。そこを200m南下し「船路」の交差点 のすぐ南が「アクアセンター前」交差点で、その西側一帯が今月オープンした 「かもきみの湯(10:00-23:00 \500)」だ。広くて空いていて気持ちよかった。 渋滞もなく、14時帰宅。 今年初の沢登りは2つのハプニング付きだったが無事(?)楽しめた(^^;) |
1つ前の記録は「扇ノ山・霧ケ滝」の記録です | |
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