【京都北山】久多 滝谷から天狗峠(928m)


【行き先】京都北山:久多 滝谷から天狗峠(928m) 
【期 日】 2004年5月22日(土)
【メンバー】MICKEY・矢問
【コース】 久多・滝谷−馬尾滝−二俣−右股谷−稜線北上−天狗峠
      −稜線南下−P921−左股谷−二俣−滝谷

須後からも生杉側の地蔵峠からも演習林内では最遠ともいえる天狗峠928m。
カヅラ谷から沢登りで行くつもりが、まだ沢は涼しすぎるというMICKEY。
天狗峠への近いルートの東の久多・滝谷から沢沿いに登るバリエーションルート
を試みた。(天狗峠:最近の昭文社・山と高原地図や国土地理院の1/25000地図
では「天狗岳」と表記されている)

本日の「滝谷−二俣−右股谷−天狗峠−左股谷−二俣−滝谷」ルート
久多川沿いの道を北上し、三国岳へ続く岩屋谷の車止めを右に見て左の滝谷沿い
に進む。途中で舗装路も終わりデコボコ道の終点で車を停める。
3台くらいは停められる。
綺麗な水の沢だ
8:40
ゆっくり朝食を食べてから出発した。数日間の雨で水量が多い。右岸が歩きやす
そうで渡りたいが飛べそうもない。右の枝沢出合からまず左岸沿いに行き、スパ
ッツをつけて浅いところを徒渉し右岸へ。地形を見つつ右岸、左岸と歩きやすい
所を歩く。
赤や黄色のテープもあり、良く踏まれているところがある。釣り師がこのルートを
使っている感じ。
「スパッツをつけて徒渉して対岸へサッと行くと靴の中が濡れないね」とMICKEY。
何度か水量と岩壁で行く手をはばまれる・・。
「敗退しようかな・・」と不安がよぎる。
馬尾滝は立派な滝だ その上にもさらに滝がある
9:25
馬尾滝が水しぶきを上げて吹き出している。20mほどあろうか。立派だ。
「マイナスイオン抜群!」「新緑が綺麗なぁ」と直下で休憩しつつ左右を見る。
「これどこ登るの??」「左に巻き道があるはず」「あった、あった!」
巻き道はしっかりしている。左下に迫力のある滝を見ながら大きく巻く。
その続きにまた大きな滝がある。
「これって、立派な沢登りコースじゃないの??」「ホントやね〜(^^;)」

9:45
巻き道を下って少しで二俣。休憩する。「どっちに行くの?」「右股から登って
左股を下ってくるつもり」「えっ、沢筋を下るの??」「行けるとものの本に書
いてあったけど・・・今はどうか行ってみないとわからないけど(^^;)」
二俣から先のすばらしい新緑 小滝がいくつも出る
右股をまずは左岸から進む。小滝がいくつか出るが難はない。ただやはり登山靴
は滑る。「沢靴ならもっと簡単にスイスイ進めるのになぁ(ーー;)」とMICKEY。
グングンとMICKEYのスピードがあがる。小滝は直登もしている(^^;)
「待ってくれよ〜」という僕の声が水音で聞こえないようだ。
次の二俣でMICKEYが待っていた。「左へ行く」しばらくして左から枝沢。
「ここは右へ」。また枝沢「ここは左」。また枝沢。だんだんと沢幅が同等になり、
コンパスを駆使する。GPSは最初から全くきかない沢筋だ。
右へ。また枝沢。右へ。手も使うほどの急登になってくる。
右からの枝沢を見て左へ、また左へ。枝沢が多い。
さらに急斜面をヒーハーいいながら登る。
稜線に出たところの巨樹 芦生杉の巨樹が続く
11:20
稜線に出た!出たところに赤テープ二本と大きな老木。うっすら踏み跡が下って
いるのでもう少しいい道があったのかも。汗でズボンも上着も濡れている。
稜線は涼しく2人は息を整えて休憩。GPSがここでやっときいた。
予定していたところにドンピシャで出ている。ここから北進し天狗峠を目指す。
踏み跡はしっかりしている。この尾根は芦生杉の巨樹が多く、感動のルート。
11:40
天狗峠に着いた。静かな山頂だ。南西斜面はブナの大木が多く新緑が美しい。
平成15年の山頂プレートが複数かかっている。昼食にした。
出発用意をしていると男性2人が汗だくで到着。佐々里から5時間で来たという。
これから七瀬へと行くらしい。
天狗峠 山頂
12:00
帰路へと出発。来た巨樹の尾根道をもどりさらに稜線を南下する。
テープと踏み跡がしっかりしている。新緑がとても気持ちいい稜線。
コブが4つほどあり、登りに疲れる。

13:00
滝谷の左股谷への下山路を探す。
左股谷の東側の尾根に乗り少し進み、左(西)斜面を下り沢筋に行くつもりが、
すぐ手前の小尾根に乗ったようだ。「ウッ」尾根が急に切れたので気付いた。
左の沢に沿って下りても200m程で合流するので下り出すと、ガーン!。
20mほどの滝。両岸難しい。右の尾根をトラバース気味に巻くようにして予定
の左股沢に下ることにした。「帰れるの??(;_;)」とMICKEYも不安そう。
トラバースもなかなかキツイ斜面だ。その後の沢への下りもキツイ。
10mロープを出した。「え〜っ、なんでロープなんて持ってきてるの??」
「念のため(^^;)」「今までで最悪の下山やわぁ(ーー;)」「左股の東の尾根を二俣
まで下る方が良かった感じやね。でもあの見えてる尾根に登る?頑張って
沢へ下りよう(^^;)左股沢は左岸沿いに何とか下れるって書いてあったし・・・」
と言う僕も足がヘロヘロになってる。さて軌道修正開始〜。
左股谷にも滝が複数ある
13:45
軌道修正完了。左股谷に入った。が、10〜15mクラスの滝がいくつか出てくる。
地形図から左岸を巻き気味でずっと進む。時には沢に下りて水を飲む。うまい!
ルート偵察や斜面で足が疲れる。
あと距離にして260mで二俣という辺りから平流ぎみになり進むのも楽になった。

14:30
二俣に着いた。「良かったなぁ。一時はどうなるかと思った」「あんなに滝がある
なんてねぇ。最悪の下山!。右股と違ってだれも通ってない感じ」ここからは朝
通ったルートなので馬尾滝を見ながら快調に進み15:00に車の所に戻った。
あ〜疲れた(^^;) 左股沢を下らずに東の尾根を二俣まで下るほうが良さそうだ。
この1つ前の記録は「北摂・大野山 北と南の尾根筋バリハイ」の記録です
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