沢【奥三河】栃木沢から明神山
【行き先】奥三河・設楽山地 栃木沢(トチノキサワ)から明神山(1016m) 【日 程】2003年9月14日(日曜日) 【コース】宇連ダム上流 車止め−キャンプ場−13mの滝−明神山 −西の中継アンテナ−尾根道南下−キャンプ場−駐車地点 【メンバー】佐野・助役・SUMIE・ベリ・てる ・大加茂・みーと・いるか・なつ・矢問 |
今年の佐野さんの観光沢登り企画は、月刊誌「岳人」の2002年9月号に載った 奥三河の秘渓「栃木沢」。平坦なナメが入渓点から続く沢で知られている。 前夜、佐野号は西名阪利用の南回り、矢問号は名神利用の北回りで上郷SAで 合流。東名の豊川ICで下りて151号線を北東へ、鳳来湖まで。 |
松茸においしいポン酢はベリさんより |
鳳来湖奥の栃木沢林道の車止め空き地に着いたのは午前0時30分。 ベリさんからの1人1本の「松茸」の豪華な差し入れで約1時間の小宴会突入。 |
いつになくゆっくりペースで準備 |
5:00 起床。助役も起きてる。ボクは先に林道を歩き入渓点の確認をしてきた。 のんびりと朝の準備。「眠たい・・・早すぎません?」とてるさん(^^;)。 6:25 さて、出発。大型台風14号が北海道へと去り今日は晴天だ。 200mほど行くと黒い作業小屋があり林道から右へ入り沢へと下りる。 「道路?」と思わすような赤茶けた平坦な凝灰岩の幅広いナメ。 |
入渓直後から道路のようなナメ | このすごいナメ、どこまで続くの〜 |
水量はくるぶしほどの深さ。右岸はローラースケートのハーフパイプというか サスケのコースというか、半ループにえぐれた壁が続く。 「スタートからこんなすごいナメとは後が楽しみ(^^)v」と全員歓喜の声! 大岩が出て、右を巻くはずが、佐野さんは「左をチャレンジ(^^)」と岩間の滝へ。 みんなそれに続く。先に登った佐野さんと助役は悪魔に変身。みんなに水攻撃。 6:55 岩を巻いてると「まむしだ」と。佐野さんが助役に先頭を譲る。 「まむしはいるかさんよりは怖くないで〜」と(^^;) 急にキャンプ場が現れ、やや興ざめ(^^;) 堰堤を越えてキャンプファミリーの親子と挨拶。 二俣になっている。右に少し進むが、地形図的には左のよう。左へ。 ゴーロになり伏流になり「???」助役は左岸を上り偵察、ボクは先へ進み偵察。 「水が出ましたよ〜」とみんなを呼ぶ。右岸上に林道が見える。 ゲゲッ、また堰堤があるぞ(@_@);遡行図には1つなのに?? 左から巻きあがる。分岐もゴーロも繰り返す。なんか、この遡行図と違いすぎるぞ(ーー;)。 ナメ・ゴーロの繰り返しを過ぎると急に明るいナメ。「やっと明るくなった」と 思うとまたゴーロ??。 「この辺がルート確認の本日の核心部かな(^^;)」GPSは合ってる。 みーとさんと「遡行図に繰り返すゴーロを省略しすぎだよね(^^;)」と話す。 7:50 先行で偵察へ。また二俣。左のナメ滝左際を登れるが違う。 右を進むと石垣風の奥に滝が見えた。隆起部に乗ってみんなを待つ。 急なナメ滝4mは直登不可で右を巻く。 次の8mは途中まで先に登り、最後の乗り越しは助役に先行をお願いする。 |
「早く登れよ〜」と佐野さん | いるかさんをこつく佐野さん | 軽快な登りのベリさん |
シュリンゲとロープで後続の安全確保。佐野さんが仙人杖でいるかさんのヘルを こつく。大加茂さんがもがく。ベリさんの立派なお腹がつっかえる。 大きな山椒の木があり、実も沢山つけている。良い香りだ。 40分で全員登り終える。またナメとゴーロの繰り返しが続く。 いるかさんと佐野さんの掛け合い漫才はまるで「大助・花子」みたい(^^) 助役も「ホンマにおもろいなぁ(^^)いるかさんの言いたい放題や。ギャハハハ」と大笑い。 滑り台風のナメ滝ではなっちゃんやいるかさん、ベリさんが滑り下りる。 「お尻がいたい〜(^^;)」の声に「おれ、やめとくわ〜(^^;)」と助役は逃げた。 8:35 6mの滝。みーとさんは右を巻き始める。ボクも続く。 大加茂さんとSUMIEさんも巻き組に続く。 助役は・・・「登るぞ!」と取り付く。あとのメンバーは登ったようだ。 |
巻き組は右を巻く | 登るぞ!と右壁に取り付く助役 |
巻き組は先にすすみ、また6m。上部はくの字に曲がっている。 「これは左水際を登れるね」と言ってると、大加茂さんは右を巻いてる。 「SUMIEさん、上からシュリンゲだすね」とボクもみーとさんも巻く。 上から見ると、曲がっててシュリンゲが出しにくいなぁと思ってたら、 佐野さんが登ってきた。後続も佐野さんに続いた。 |
水かけ攻撃にも負けないSUMIEさん |
水をお尻でせき止め一気に流し登る者に直撃させる佐野・助役連合。 SUMIEさん、大加茂さん、てるさんも加わり、やっぱり最終標的は 「いるかさん」だ(^^)。 9:20 13mの滝。右を巻いて懸垂下降の滝とされているが、佐野さんは「登るよ!」。 手前左手の岩に乗り上がれず、カエルのが岩にへばりついてるようないるかさん。 それを助役は引っぱって「イッヒヒヒ〜(^^)」といじめてる(^^)。 佐野さんはルートを見極めて取り付く。水際右手を登る。 |
13m?(二段25m)の滝を見つめる | 佐野さんがトップで登る | 大加茂さんに檄を飛ばす佐野さん |
「残置ハーケンがある」と、チェック。「お、折れてる(^^;)」。 また「ハーケンがある」と、ランニングをとりつつ、どんどんロープを引き登る。 ロープの残りから見ても13mというより25mはある。連続して2段になっている。 2段目は4mほど。これは水線際の右を登る。上にはナメ滝の廊下が続く。 流石にトップで登る佐野さんはスゴイかった! 後続が続いて登り開始。 スタートはぬめり滑りやすい。後半は手や足が少なくロープを持ってゴボウや ハーケンに足をかけて登り切る。全員が登り、助役が佐野さんの仙人杖やシュ リンゲ類回収で、最終まで85分所要。時計は10:45になっていた(^^;)。 晴天の木陰は気持ちいい。 またナメになり、水量の少ない10mの滝は簡単に水線を登れる。 ナメの浅い釜のところで記念写真。「シャッター時に腹へこますぞ」とベリさん。 次の14mは助役がトップで行く。後続は中央突破でなくて右の樹林帯際を行く。 |
「こりゃ楽勝」とベリさん | ナメでの記念写真 | まだ続くナメ |
11:15 綺麗な水がたまってるところに温泉風に浸かりで暑くなった体を冷やす女性陣。 やっぱり「混浴〜」と助が乱入。読めたなぁ(^^) しばし休憩タイム。 先行偵察へ行く。伐採倒木が増えて歩きにくい。 右岸を歩いているとみーとさんは沢中を1人で進んでいるのが見える。 「登山道がありましたよ!」とみーとさん。奥には作業小屋もある。 間もなく大加茂さんも到着し、靴を履き替えてみんなを待つ。 11:45 「みんな靴、履き替えるの??」とベリさん。「いまはこれがトレンド」と助役。 ここからは木陰の登山道だが、急な登り道が続く。体が一気に暑くなる。 トップを行くみーとさんに「行きますよ!」と言われつつ、強烈なペースに大加 茂さんとボクはヒーハーいいながらついて行く(^^;)。ホンマ、元気やわ〜。 |
やっと登山道にぶつかった | 尾根に出た、元気な人と魂の抜けた人 |
12:20 尾根道にでた。風が冷たくて気持ちいい。大加茂さんは恒例の魂の抜けた表情(^^;)。 3人でみんなを涼みながら待つ。 SUMIEさん、なっちゃん、いるかさんが到着。ベリさん、てるさん、助役、佐野さんが到着。 ここからも木陰で助かった(^^)v 丸太階段が歩きにくい(^^;) あれだけバテてた大加茂さんがターボ付きエンジンのようにトップを行く。 「な、なんで(@_@);」とボクと助役。 「いつも最後はあの調子で登るんですよ(ーー;)」とみーとさん。 |
山頂の展望デッキにて |
12:45 晴天の山頂へ到着! 人気の山らしく、人が多い。 展望デッキに登る。すごい景色だ〜。 富士山方面に雲が湧いていて富士山は見えない。 「ボクは見えてる」と心眼のベリさん。 「ホントですか?どこですか?」ときょろきょろ探すなっちゃん(^^) 昼食休憩して、西の鉄塔まで尾根道を進み、草で隠れた南への近道尾根に入る。 これまた木陰で良かったが、なかなか急なところもあり、沢靴のベリさんは足に 力が入って歩きにくそう。先頭は蜘蛛の太い糸の巣払いで手がだるい(^^;) 途中で道が1度切れたが軌道修正でき、明瞭な登山道を下っていくと、下に 砂防ダムの工事現場が見えてきて、キャンプ場そばまでの長い下りにも終止符。 けっこう疲れる下山ルートやなぁ(^^;) 木陰じゃなければバテバテになってた。 15:05 駐車点に到着。下界はやっぱり暑い〜(^^;)。車のクーラーで体を冷ました。 「みんな沢にも目が肥えてきたなぁ(^^;)」と佐野さん(^^) てるさんとみーとさん選択の「うめの湯」で汗を流し、帰路へ。故障車で大渋滞(;_;) 愉快な話題ばかりで飽きることのない、奥三河の観光沢登りも無事終了。 運転を交代しつつ、22時50分到着。みなさん、おつかれさまでした〜(^^) |
この1つ前の山行記録は「芦生・ゲロク谷左俣から小野村割岳」の遡行記録です | |
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