【芦生】由良川・ツボ谷から傘峠(935m)


【行き先】芦生・由良川 ツボ谷から傘峠(935m)
【日 時】2004年9月18日(土)
【メンバー】MICKEY、矢問
【コース】 地蔵峠−中山−岩谷出合−ツボ谷出合−傘峠(935m)−八宙山
      −P850の西隣尾根北進下降−中山−長治谷作業所−地蔵峠

昼まで降水確率20%、午後から40%。雨に遭わないうちに稜線に出られるだろう。
BAKUさん、てるさんと昨年11月に大谷へ行ったときに大谷出合いの手前のツボ谷
出合いの滝が心に残っている。「ここをいつか登っていってみたい・・・」
今日は、そのツボ谷から芦生の森では高いピークの一つ「傘峠」に登ってみる。

生杉車止めには6台の先客が長靴を履いて散策の用意を始めている。
6:05 僕たちも出発。
寝不足で2人ともすぐ息が切れている(^^;)。ススキが秋の気配を感じさせてくれる。

6:25
地蔵峠で入林届けを書き、林道を中山に向かって進む。空には青空。気持ちいい。
「待って!動かないで!」とMICKEYの声。前を見ると黒い固まり・・・熊??
パッと動き出した。林道真ん中にイノシシの子供5匹がかたまっていたので大きく見えた。
「親がいるかも知れないので注意しないと」と言ってると直ぐ左上の斜面をドドドッと
大きな親が走り出した。二人は手に持っていたヘルメットを太鼓代わりにならし威嚇。
反対方向に走っていってくれた。ホッ。「ここから熊よけの鈴とカウベルつけておこう」
カランカラン、ちりんちりん、林道に鈴音を響かせて進む。「熊もイノシシも怖いよなぁ」

6:50
中山の橋を渡り左(東南東)へ少し行くと左へ降りる道がある。これが須後までの入り口。
岩谷までは55分とある。沢をポンと渡ると、右は傘峠から下山時に降りてくる地点。
今日は沢中を歩かず、岩谷までは右岸沿いの登山道、岩谷からは左岸の登山道を進むこ
とにしているので、左へ進む。相当沢床から上についている所もある。登りは暑い。
トリカブトの花も咲いている。

岩谷出合 左岸の沢沿い登山道 ツボ谷出合への鎖場下降
8:00
岩谷出合に着いた。誰もいない。「気持ちいい所ね。」とMICKEY。朝食休憩。涼しい。
左岸に渡り、岩谷出合の直ぐ右の取り付きを登ると本流左岸斜面沿いの登山道開始だ。
岩を登り、こちらにも一カ所登り地点があリ大谷に行くときも疲れたのを思い出す。
スコップの道しるべを過ぎるともうすぐツボ谷出合いの鎖場下りだ。
ツボ谷出合の、くの字滝 くの字滝の上半分部 う〜ん、滑りやすいね・・・
9:05
ツボ谷出合。「綺麗な滝ねぇ」とMICKEY。「この先にもありそうで気になってたし、
傘峠へ行くなら、ここから涼しく登ってみたいとずっと思ってた」と僕。
寝不足で2人ともバテバテ。ここまで3時間もかかってしまった。15分ほど休憩。
まずは出合いの「くの字」に曲がる滝だ。上部8mの上にもまだ滝が見える。
左水際を登る。すごく滑りやすく、ホールドが少ない。最後の1手が怖い。
MICKEYは左のガレ場を登り巻くと言い、巻いていった。
黒っぽい岩は滑るね この木を使って登るね
次の6mは簡単。その次の木の刺さる6mも木を利用して左を直登できる。
この滝は左水際を登る この滝も滑りやすいわ
次の3本に分かれて落ちる滝は、左からまずMICKEYが登るが途中で「滑るし逆層で
つかむところがない〜」と止まる。下からホールドを指示するがわからない様子。
僕が先に登り、ロープを出すことにした。登ってきてから「登っていくのを見ていたら
ホールドがわかった。ロープ出してもらわなくても良かったかも(^^;)」
ロープが水で重くなった(;_;) まぁ、安全を期すことは悪いことではないし。
ここは右を巻くね うわ〜、また滝が出てきた もう滝は終わりかな??
次の5mの滝も滑りやすい。次の6mは右から巻いた。
「うわ〜、また大きな滝。これは左から巻くね」とMICKEY。まだまだ小滝が続く。
この二俣は左だよね また小滝が出だした(^^) ここをくぐって右へ
10:30
平流をしばらく進むと二俣。右俣はナメっぽくて、これを詰めると八宙山と思う。
僕らは左俣をとる。3〜4mの直登できる滝が7つほど続く。
大木が刺さる滝は大木をくぐるようにシャワーを浴びて右を登る。
シャワーをさけて左を(^^;) この木の下の穴は動物のねぐら?
次の木の刺さる滝は木の左をMICKEYは登った。
大きな杉の大木が倒れている。キノコが多い。
「ブーン」大きな音・・・・「気をつけろ! スズメバチだ!」
芦生の人たちは「熊より怖いスズメバチ」とも言っている。

MICKEYのペースが速く、「待ってくれ〜」を連発の僕。
寝不足がホントに今日はこたえている・・・。バテる(^^;)
ここは右俣へ進むのよね 右俣直ぐの3mの滝
11:10
二俣。ここは右へすすむ。3mの滝上に左右に大木が1本橋のように倒れている。
この滝の釜は腰まである。「冷たい〜」そして滝に取り付いて登る。
ここからは傾斜がきつくなり始める。また小さな二俣。ここは迷った・・。
左は登りやすそうだが、あまりに新しい土の削れ方。右は古くしっかりしている。
「右俣にするぞ。きっと山頂にそのまま出る」と木をつかんだり笹をつかんだりして
たった50mほどなのに、いやはや急登で長く感じた(^^;)。
ツボ谷から傘峠にピッタリ登頂 静かで綺麗な稜線
11:50
稜線に飛び出ると、目の前にプレート。「傘峠」だ
「ドンピシャ!!(^^)v」「やったね!」パラッと20秒ほど小雨が降った。直ぐ止んだ。
あとはしっかりした稜線道歩き。静かで気持ちいい。涼しい風が吹いている。
八宙山のプレート ブナ林の稜線歩き
「この坂を登ると八宙山のプレートがあるよ」「ホント!あったよ(12:15)」。
しばらく行くとしっかり根を張った大杉。
「次の分岐は左だから気をつけて!右に大きな保存木が見えるからわかると思うよ。
右に行くとP850に行ってしまうから。」
しっかり根を張る大杉(奥) 保存木のアシュウスギ
12:25
保存木の分岐からは、中山への下りが続く。なかなかの長い下り斜面。
「6月にてるさん達はこれを登って傘峠に行ったのだなぁ。キツイ登りだったろうな」
「暑がりの私たちには下山路にして正解ってところかな」沢の音が聞こえてきた。

12:50中山−13:00長治谷
作業小屋前にはススキがたくさんある。青空になり太陽がまぶしい。
作業小屋前の静かな草地で昼食にした。村営のマイクロバスが乗客なしで入ってきた。

13:30地蔵峠−13:50車止め。天気にも味方された楽しい1日だった。
帰路の車中、途中峠から京都−高槻まで土砂降り。「ところにより一時雨」がこれか?
今日もよく歩いた芦生の森。行ってみたかったツボ谷を詰めての傘峠に満足(^^)v。
地蔵峠−中山−岩谷出合−ツボ谷出合−傘峠(935m)−八宙山
−P850の西隣尾根北進下降−中山−長治谷作業所−地蔵峠

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