【清冷山地】矢筈岳(810.8m)


【行き先】 清冷山地:矢筈岳(810.8m)
【日 時】 2005年2月11日(祝)
【メンバー】矢問・MICKEY
【コース】 田尻〜鷲の川の滝−矢筈岳(810.8m)−田尻城跡
       −尾根道バリハイ−堰堤から150mほど上部の林道
       −鷲の川の滝〜田尻
今日の近畿は、南の方は天気がマシとの予報なので和歌山方面へと朝6時前に出発。
和歌山に入ってもどんより曇っている。広川ICを降りたら霧雨が降ってきた(^^;)
中津村に入ると・・・・「おおっ、予報通り青空になってきた(^^)v」
鷲の川沿いを走ると「登山道左・鷲の川滝右」の分岐。どちらも車幅ギリギリで狭い。
どちらに行くか悩んでいると、軽トラックが2台。猟犬数頭とハンター3名が左の道へ。
僕らも車幅ぎりぎりの左の道を慎重に行くがハンターとトラブルのもいやなので、300
mほどの地点でなんとかUターンし、下に見えたトイレのある滝の遊歩道入り口の方へ
行くことにした。あまごの釣り場のようで、釣り場の工事を男性がされていた。
釣り客でもないので広場には車を置かず、車道を少し登った左の空き地に置いた。

8:50
滝への遊歩道を進む。赤い太鼓橋があり、その先に観世音社がある。
その横が「鷲の川の滝」だ。橋を渡り東屋の横を登ると先ほど車で登った登山口への林道。
右岸沿いに進むと堰堤がある。コンクリートの林道をどんどん進む。なかなか長い。
鷲の川の滝 林道から左の橋が登山口
9:20
登山口の橋を渡る。橋の上の雪には足跡がない。「また私たちだけかな(^^)」とMICKEY。
歩幅に合う階段状の登山道が続く。周囲は雪だが、体が熱くて二人ともTシャツ1枚に。
歩幅に合う階段状の登山道 650mあたりで階段状もなくなる
10:10
「尾根筋にでたよ〜」。とMICKEYの声。展望が開けてきた事に注意力が落ちた僕は足下の
雪の積もった岩でズルッと滑り、2mほどドスンと滑り落ちた。「痛い〜!(ーー;)」
馬の背岩尾根上から左の景色 馬の背岩尾根上から右の景色
右も左もすごい展望の馬の背岩尾根だ。「綺麗ね〜(^^)」とMICKEY。海も見える。
雪と木の根でなかなか滑る。風が冷たくて上着を着た。厳しい雪の下りにはロープが
はってあるが、アイゼンなしでは危険。装着して慎重に下る。そしてまた登る。
雪の下りは慎重にアイゼンつけて 矢筈岳 山頂
10:30
矢筈岳 山頂。木にすだれ状に囲まれていてすっきりしないが、冬で木の葉が落ちている
ので尾根で見た景色が木の間に見える。麓の川中第一小学校の1年生から6年生までの
名前が書かれた木札がある。1年生も頑張って登ってきたんだな。
太陽は照っているが寒い。500mほど先の城跡で昼食にすることにした。城跡へと北西へ
下りはじめるとイノシシ3頭が目の前を横切ったので「ドキッ」とした。鈴を鳴らし声を出して
威嚇していると、下から1人の男性が登ってきた。恥ずかしかった(^^;)

さらに下るとつまずくような切り株が多くなる。
雪で隠れていて「うわっ!」と勢いがついていたため前へ吹っ飛んだ。ドスン!!
「イテテテ〜」この前の日曜に打った向こう脛をまた打ち、切り株で胸を打ち、右肘は岩で
擦りむき・・・・・痛くて痛くて直ぐに立ちあがれなかった(;_;)
田尻城跡の石垣 城跡の平地には解説看板がある
10:50
こぶを2つ越えるとP751・田尻城跡だ。石垣が残っている。和歌山では最も高い位置の
城跡。解説の看板が立っている。日の当たる場所でラーメンを作って食べることにした。
アイゼンをはずす。
南西に下りはじめ振り返り見た矢筈岳 しばらくは赤杭とピンクリボンがあるが
11:30
下山開始。さて踏み跡は・・・。ここで北へ500mほど行き、西そして南南西の旧道
を拾い、車のそばへ降りるつもりが、国土調査の赤い杭とピンクのリボンにつられて
下山開始時から南西尾根を下っていたのだ。「まっ、何とかなるさ(^^)」
城跡からはピストンで帰る予定だったので、付近地形図もないし今日はGPSも不携帯。
コンパスを何度も見ながら慎重に下る。高度350mあたりでしっかりあった国土調査の
赤杭もリボンもテープも無くなった(^^;)。「バーン」と空気銃の音が遠くで何度か鳴る(^^;)
あっちへ行ったりこっちへ行ったりとヤブの中の踏み跡探すが、無い。
「急だけどこの涸れた沢筋を降りてみたら」というMICKEY。しばらく行くが絶壁。
「ロープ持参してたら簡単なのになぁ・・」とあきらめて振り返ると石垣がある。
「あんなところまで城の堀や石垣があるはずがない」と近づくと炭焼き釜跡だった。
「炭を運ぶ踏み跡があるはず」あたりを探す。「あったよ!」とMICKEY。
沢筋の右岸の尾根へと続き、下って行く。快調と思ったら、途中でまたヤブに囲まれて
踏み跡は全くなくなった。
「下にピンクのリボンが見える。強引に下るぞ〜」「いつものこっちゃ(^^;)」
コンクリートの林道に出た。「あっ、これ朝登ってきた林道よ(^^)v」とMICKEY。
朝に見覚えのある堰堤から150mほど上部の林道に出たのだ。車まで近い(^^)v

林道を下りはじめると男性が登ってきた。「京都から来ました。今から登って帰ってこら
れますかね」「日暮れまでにはなんとか可能。尾根筋の雪で滑らないように気をつけて」
車の停車地から見上げる 中津温泉「あやめの湯・鳴滝」
13:00
また「鷲の川の滝」の前を通って車の所へ到着。気持ちの良い青空が広がっている。
下から見上げると、朝は雪で白かった山肌も太陽でとけたのか、ほとんど白くない。

来るときに通ってきた中津温泉「あやめの湯・鳴滝」で汗を流すことにした。
1人500円。空いていて気持ちよかった。(肘の擦り傷が痛がったが(^^;))

和歌山の山は遠くて、高速代など交通費も高くつくが、展望の良さには満足できた山だ。
1つ前の記録は「室生山地・古後山」の記録です