【北アルプス】薬師岳(2926.0m)
【行き先】 北アルプス 薬師岳(2926.0m) 【日 付】 2005年8月6日(土) 薬師峠幕営地(泊)〜薬師岳〜折立 【天 候】 晴れ 【メンバー】MICKEY・矢問 |
美しい赤木沢の遡行も無事終了。 遡行後すぐ折立へ下山せずに、テントを持参して来たのには今回は意味がある。 明朝こそ4年前の赤木沢遡行後にパスした直ぐそばの「薬師岳」へ登ることにしたからだ。 「ガスが出る前に山頂でご来光を拝もう」と暗闇出発で意見が一致。今夜も満天の星空! 1時半に1人が鈴をつけて出発したようだ。 3:00 暑がりのナメクジ隊は今朝も早い。サブザックに昨日作っておいた朝食や雨具や水などを 入れて、ヘッデンを点けて出発。 M:「アルプス縦走で天の川や、多くの星を見ながらの出発は慣れっこやね」 矢:「暑い登りは苦手な二人には冷たい風が吹いて最高な時間帯(^^)」 沢沿いの登りは岩がゴロゴロしていてなかなかの急登。細い道はわかりやすいが、ゴロ石 の広い部分になるとヘッデンでは慎重にルートを見ないとわかりにくい。 ペイントの丸印やペケ印、細いロープが所々にあるので、慎重に行けば大丈夫だ。 3:30 木道になった。「暗い時の木道はありがたいね。ここは薬師平だよ」 「正面にオリオン座を見ながら歩くなんてすごいよね」 4:00 稜線の道標のところに出た。「薬師岳山荘8分」とある。小屋から下りのご夫妻とすれ違う。 あたりがうっすら明るくなりなんとか地面が見えるのでヘッデンを消す。 薬師岳山荘の前には小屋泊まりの登山者が山頂へ向けての準備をしていた。 「ここに今日泊まっている多聞さんはまだ寝てるかなぁ・・・」「どこかで会えるかな」 |
まだ日の出前の東南稜にて |
4:30 東南稜。遠く東の日の出の位置があかね色になってきた。寒くて僕は長袖シャツを着て、 MICKEYはさらに雨具の上着を防寒用に着た。雪渓の風が早朝は実に冷たい。 日の出時間の時間までは雲もガスもなんとか大丈夫のようだ。薬師岳山頂へ向かう。 |
日の出時の薬師岳の山頂は寒い〜 | 薬師岳山頂の祠 |
4:50 薬師岳。東のあかね色の所からご来光がまばゆい光で昇ってきた。\(^o^)/\(^o^)/ 日の出の光に照らされて記念写真を撮る。槍ヶ岳はじめ360度の大展望だ。 「来て良かったね〜(^^)」と二人とも満面の笑顔。祠にもお参りした。 「昨日の赤木沢遡行に今日の薬師岳でのご来光は最高!やっぱりアルプスはいいね〜」 |
朝日に映える東南稜の尾根筋 | テント場に向かって下山 |
ゆっくり景色を楽しみながら下山にかかる。ガスがあがりだした。 5:50薬師岳山荘のベンチには誰もいないのでここで持参の朝食にした。 振り返るとさきほどまで晴天だった薬師岳山頂はガスの中になっている。 「早起きは三文の徳ってことか」「今から登る人たちは展望も無くかわいそうね」 真っ暗で通ってきた薬師平でも展望が楽しめた。ヘッデンで見にくかったゴロ岩のルート も明るい中で見て「なるほど、こうなっていたのか」と再確認できた。 どんどんと登山者が登ってくる。横のテントの男性お二人も登ってきた。 6:35 薬師峠のテント場に到着。隣の年配のご夫妻は出発準備をしていた。 「もう早朝に薬師岳へ登ってきたのですか?ここからの所要時間は?」と質問された。 僕たちも撤収準備。あうんの呼吸でサッサッサと進む。 7:30 テント場を出発。太郎平小屋へ寄り、薬師岳のTシャツを買って小休止。 「もう2時間ほどの下山だけだから水は500mlだけにして軽量化しよう」 8:15 下山開始。晴天の太陽を背中に受けながらの下山だが、まだ風が涼しい時間帯だ。 「やっぱり下山は楽だね〜」「でも名残惜しいなぁ・・。また暑い下界に戻るのか・・」 何度も振り返りながら景色を見つつ、小屋から下山してきた人たちをどんどん抜いて行く。 ここの下りは道が先の方までずーっと見えるので長く感じる(^^;) 朝のゲート通過をしてきた人が登り始めたのだろう。1870.6mの三角点手前のベンチには ぎっしりと多くの人が休憩している。 下を向いて休んでいる姿は・・・「多聞さん?」と声をかけると、日に焼けて赤い顔の 多聞さんだった。 矢:「会えましたね(^^)」 多:「疲れたのでゆっくりしてます(^^;)すれ違ったのかなぁ。わからなかった」 矢:「暑さに弱いのでナメクジ隊は先に下りますねm(..)m(^^)」と通過した。 M:「よくあれだけの人の中から多聞さんがわかったね(^^)」とMICKEY。 三角点を通過してしばらくすると「あっ、まるいさんの笑顔発見(^^)」とMICKEY。 前を見るとまるいさん、あっきー、亀さん、いるかさんのパーティが登ってくる。 「そろそろ出会う頃かなと思ってた(^^)。水量はどうでした?」とまるいさん。 みんなこの時間に登ってきたのだから暑そうだ。特にいるかさんは顔が真っ赤になって いて、体の幅をはみ出している大きなザックを担いでる(@_@);。 ヘルメットがぶら下がっている。ヘルが入らないくらいに食材が詰まっていそうだなぁ(^^;)。 久々に出会ったいるかさんとMICKEYが握手していた(^^) 多くの登山者が次々に登ってくる。名札をつけた団体も多くて待つのに時間がかかる。 土日で薬師岳登山とか赤木沢遡行のようだ。今夜の山小屋はすごい混みようだろう。 10:15 折立の駐車場へ下山完了。コーラで乾杯。 駐車場は僕らが来たときとは全然違い、車であふれかえっており、トンネル入り口まで路 上駐車の列が続いていた。流石に土日はすごい混みようだ。 「本当に素晴らしい天気に恵まれた静かな赤木沢遡行と薬師岳登頂に感謝」とMICKEY。 「それだけ喜んでくれたら僕もうれしい(^^)」と僕。「さあ、温泉へ行こう。」 4年前と同じく「ウェルサンピア立山(厚生年金休暇センター)」で汗を流す。 「広いし貸し切り状態で最高だった!」とMICKEYがまたまた喜ぶ。1人700円。 おみやげを買って、帰りは「富山」ではなく「富山西」から高速に乗ることにした。 途中で昼食を食べ、高速道路はMICKEYが運転。 下りる「敦賀」手前から土砂降り。「本当にアルプスでは天気に恵まれたね(^^)(^^)」 敦賀から名田庄村を通り4年前と同じく自宅には19時到着。暑い下界に戻ってきた・・・・。 |
この1つ前の記録は「黒部川源流・赤木沢」の遡行記録です |