千町ケ峰


【日 時】平成13年1月28日(日)     
【行き先】千町ケ峰(1141m)・・兵庫50山
【天 気】晴れ時々曇り            
【コース】 こぶしの村キャンプ場−弘法池−山頂 ピストン
【メンバー】矢問&MICKEY
     
朝5時半に「星が出てるよ〜」とMICKEYに起こされた。
「ホナ、用意して行きましょか」6時40分家を出発。

中国自動車道で山崎まで行き、国道29号線を北上。スキーを積んだ車が多い。
波賀町で429号線に入りしばらく登ると、水谷で「積雪のため水谷−高野間、
3月末まで通行止め」の看板。
積雪はタイヤの半分くらい。「どうする・・」と言ってると上から車が下りてきた。
「行けるのと違うか」とこわごわ峠を登り始める。だいぶ上まで行ったところで
1台止まってる。みんなココで結局Uターンしてる様子。高野峠を越えられない。
アチャ〜(^^;) 安積までもどって県道6号を北上して、また429号に出ることにした。
大きく時間ロス(;_;)。

段畑の集落から東に入る道に「こぶしの村」の標識があった。
ここから5.7キロ。ぐんぐん登っていく。朝走った水谷よりは除雪がしっかり
されている。下りの道になると、草木の集落。ダムを過ぎると「こぶしの村」があった。
車が1台路肩に止まっている。登山口へ足跡がある。先行者があるようだ。
10時10分
いざ出発。キャンプ場への橋を渡る。ここで標高約600m。膝下までの積雪。
キャンプ場の左手へ進む。小さな木橋を渡り、トイレ前を右に登り始める。
車でゆっくり寝ていたMICKEYが先に進む。「先行者は私とかわらない靴あと。小
柄な人みたい」と。MICKEYのペースが速い。20mくらいすぐ離される。
「お〜い、ちょっと速すぎるぞ」と病み上がりで腹に力が入らない僕が泣き言をたれる(^^;)
積雪が膝の上になってきた。MICKEYのペースは落ちない。「うわ〜、綺麗」の連発。
素晴らしい景色。気持ちがいい。標高800mあたりで太股くらいの積雪。
ズボスボとMICKEYはまだ力衰えない(^^;)所々にテープがある。雪がかかってい
てわかりづらい。標高950m辺りになると雪は腰くらいになった。
足跡から先行者はワカンにした様子。
ズボンについた雪が体温で溶けて濡れだした。
払っても払ってもすぐ埋もれるので濡れる。2人とももっと早くオーバーズボン
を履くべきだったと反省。僕のズボンの濡れがヒドイので、脱いでオーバーズボン
だけにした。暖かい(^^) ついでにワカンを装着。それでも雪が締まってないので沈む。
でも断然ましな沈み方。すこし空が曇って心配したが、10分間程だけだった。
僕が先行して足場を固め、MICKEYが続いた。お昼のサイレンが鳴った。
MICKEYはワカンを持ってきてないので「ウワッ!」と言う声と共に何度もズボッ
と沈んでた(^^;) ここからは僕もパワー全開!ストックも全体が雪の中という深さ。
前の雪をかき集め、膝で固め、足を乗せ・・・の繰り返し。
「弘法池」の道標。ここから山頂は北へ10分とあるが・・。雪が深くて進まない。
先行者のトレースは途中で東へずれている。おかしいなぁ・・。
ズレ始めと思うところから150mほどは胸までの積雪。30分以上かかった。
木の下に先行者が休憩中。「私のトレースを来られたのですか。どこかで間違っ
たようです。ぜんぜん頂上へ行けないんです。もうあきらめて今日は元の道を帰
ります」とのこと。あと標高にして50mほどなのに・・・。
僕とMICKEYはその四方を放射状に10mずつラッセルして調べたが、どうも違う
と感じる。全て木で行きどまってしまう。胸以上の積雪の上、スボッと腰まで入
るし、下は笹があるようで、ワカンが引っかかって足を上げるのに大変だった。
「あなたが間違ったのではと思われる地点があるので僕たちもそこまで戻ります。」
そう言って戻った。1/25000地図とコンパスのニラメッコ。
雪が積もってて地形がわかりづらい。

「ここから北進するのが正しいと思うのです。ウサギの足跡があるでしょ」
「もう、今日はあきらめて帰ります。気をつけていってください」と別れた。
「MICKEY、頑張るぞ〜。ここからは胸まで雪の上に傾斜がある。このコースど
りできっと合ってる」とガンガン進んだ・・・気持は進んでるけど、なかな
か・・・。2年前の三室の敗退が頭をよぎる・・・。時間も気になる・・・。
途中で鹿の足跡。雪が深いので鹿の足も相当沈んで胴体のカタチのミゾがずっと
続いている。鹿のトレースに引き寄せられかけたとき、「あっ、赤いリボンが雪
の枝にかすかに見える」とMICKEY。「デカした(^^) やっぱりこれで合ってるぞ。
鹿のコースはズレてる。」ポーンと広い場所にでた。
でも頂上ではなく、まだ上に続いた。
「ホイサ、ホイサ」とガンガン登った。後ろでワカンのないMICKEYは腰より上あ
たりまで沈んで「動けない〜」ともがいてること数度(^^;)「頂上の木が見えた
ぞ!」「うわぁ、スゴイ景色や〜。最高のご褒美やねぇ\(^o^)/」と握手。
時計を見ると13時30分。無雪期に90分で登れる山を3時間20分かかった。
 天気の崩れる前に下山しようと決定。ラーメン作りはやめて、行動食と暖かい
お茶で展望を楽しみ13時50分下山開始。ホントは東北進し、林道沿いに上千
町へ下山するつもりだったが、これも無雪期に90分かかる道。それにトレース
も無いし、ワカンのないMICKEYは不利なので、自分たちのトレースがある元の道
を引き返すことにした。
へたくそな尻セードなどをしながら、15時20分下山完了。

 途中の道の駅で遅い食事をとり、山崎インターの手前に出来た「しそう・よい温泉」で
汗を流して、18時40分帰宅。
 今日も天候に恵まれ、素晴らしい雪の山を歩いた(^^)。
この山行記録の前は伊吹山の記録です